No. 60 うちのばか犬

うちにぴっぴちゃん、というラブラドール雑種の犬がきてから、6ヶ月になった。 今は、生後8ヶ月。

ここんとこ、ぴっぴちゃんは、「Idiotta! (イディオッタ)」と呼ばれている。 つまり、「おばかちゃん」「ばかもの」転じて、「ばか犬」となってしまった。


なんでかっていうと・・・

(1)未だに、ちゃんと外に出しておしっこさせないと、家のなかで、「じょー」ってしてしまう。 この間は、人の目の前でしてくれた。

(2)子供のぬいぐるみ片っ端から引きちぎる。 家に外出先から帰るたび、詰め物の綿が、床一面に広がっている。

(3)人の(特に子供達の)食べ物をテーブルから盗む。 鶏の骨など、犬の腸には良くないのだが、テーブルの下から、長い舌を出して、ものすごい勢いで盗む。 「こらーー!!」と追いかけると、逃げ回る最中に、骨を飲み込んでしまう。 すごい芸当だ。 それでも、翌日、生きている。

(4)人に飛びつく。 娘は、ほっぺたに引っかき傷をつけられた。

(5)家の庭の大切なもみじの根っこを掘り出した。 ばかものー!! そして、泥だらけの足で家のなかを走り回る。

(6)そのくせ、怒られると、すぐ仰向けになり、服従の姿勢をとる。 いや、ただ単に、おなかをさすってもらいたいだけか。

(7)私のベッドの足元で寝るんだが、動かそうとすると、「う”--ん」とうなる。怒る。 私のベッドだぞ!

(8)呼んでも来ない。 車に轢かれても知らんぞ!

(9)まだ、歯がすべて生え終わっていないので、人の指をかみかみする。 痛い。

(10)車のシートベルトをカチッとはめるところを、がりがり噛んでくれた。 食卓に使っている椅子も噛んでくれている。 

(11)子供をお風呂にいれたあと、湯船のお湯を抜くのを忘れていた。 お湯を抜きに行ったら、ちゃっかりと、「いーい湯だな」と浸かっていた。

(12)犬2匹と旅行した帰り、知人の家に一泊した。 そこで、しっかりと、じゅうたんの上にうんちをした。 $100払ってきた。

(13)庭は、うんちだらけ。 毎週、拾い集めるのだが、2-3キロにはなる。 そして、そのうんちに、子供の色付きねんどが入っていて、うんちがピンク色交じり、緑色まじり、青まじり、となっている。 この間は、ドラムスティックの先のプラスチックを発見。 いろいろな家庭にあるものが、混じってでてくる。 それでも、生きている。


そんなばか犬を12歳の老犬が叱咤する。 その甲斐もあまりなく、ぴっぴちゃんは毎日元気にすごしてしる。 

老犬にはあまり興味を示さなかった娘は、仔犬だから可愛いのだろう。 ばか犬ととつるんでいる。 まあ、似た者同士か。 この間、娘が熱をだして学校を休んだ時、その馬鹿犬は、娘のそばを離れなかった。


毎朝、このおばかちゃんは、私が起きるのをじっと待っている。 起きようものなら、嬉しそうに飛んでくる。 といっても、一晩中、私のベッドにいるんだが。


この間、寝苦しくて、寝苦しくて、どうしたんだろう、という夜があった。 身動きとれず、両脇を何かに固められていた。 その夜は寒い日だった。  老犬とぴっぴばかちゃんが、私の両脇にぴったりとくっついて寝ていた。 人を暖房代わりにするな!



旦那と私はためいきをつく毎日である。  でも、引き取ってきたアニマル・シェルターには帰すつもりはまったく無い。 責任をもって引き取ってきたからであるし、大切な命である。 

神さんも、神さんに迷惑なるようなことをいつもしていしまう私たち人間を、そんな目で見てくれているんだろう。 そして、決して見捨てない。


先週のある日、学校に行く息子がおしゃれにも、ネックレスをしている。 「おおっ、おっしゃれーじゃん。」とそのネックレスを見たら、なんと、それは、ばか犬が使わなくなった、子犬用のピンクの首輪であった。

馬鹿犬どころか、馬鹿家族の我が家である。

コメント

このブログの人気の投稿

No. 39 「沈黙」

No. 85 It Is Well With My Soul  やすけさは川のごとく  (その1)

No. 24 ヒューストンの日本人教会  Japanese church in Houston, TX

No.1 こんな人間が何でクリスチャンになったのか・・・独り言をはじめる理由

No. 203 「風が吹く」

No. 159 断食祈祷 Day 1

No. 31 聖歌・賛美歌・ゴスペルソングMIDI  「いつくしみ深き」

No. 9 君は愛されるため生まれた