No. 254 断捨離
あたしの母は昭和5年の戦前うまれ。 十代の頃は戦争であった。 物資がなかったので、物を捨てる、ということができない。 子供の頃、私が捨てたものをゴミ箱から取り出して、取っておく、という人であった。 なので、あたしは、かたずけが下手。 そう。母のせいにしてここまでやってきた。 今年、やっと子供の一人が大学を卒業する。 二人の一人は、学生の身分で自活。 もう一人は州外の大学のGreek Clubの”House”に入っている。 学費もめどがつきそうで、やっと親の役目もおわるかな、、、とおもった。 それまでは、忙しく、かたずけが出来なかった10年。 昔、神様に家を片付けろ、と言われた。 しかし、やっていない。 なので、今がその時期か。 アブラハムは、100歳を超えてから、今、住んでいる場所を捨てて、イスラエルに行け、と神様に言われた。 多くの家畜、奴隷、使用人を連れての徒歩での移動。 余計なものは捨てていかねばならない。 神さんは、年をとったものにも、物を捨てて、新しいところ、新しいことをせよ、と言われる。 聖書の箇所をあとでさがす。 思い出のあるものは多々ある。 これを捨てるのは、ちょっと難しいが、神さんに言われているのだ、と捨てなければと思う。 まずは、一生懸命勉強したノート類。 アメリカの大学でひいコラ言って、学位をとったときのもの。 ちょっとつらいが、今度は、捨てない理由を母のせいにすることから、 捨てる理由を神さんのせいにして、断捨離だ。 誰かのせいにすりゃ、怖くねえ。