No. 86  先はみえないけど

いや~、ご無沙汰しています。

とても、忙しく、コンピューターに向かわない日々でした。 
何をしていたか?というと・・・・・

勉強と仕事でした。


月曜日に最終試験が終わり、今、ほっとしているところです。 しかし、たまり溜まったものは、洗濯物、医療費の保険請求の整理、開けていない封筒・・・・と山積みで、山を見て、ため息をついているんですよね。


実は、旦那がもう退職できる年となります。 18歳年上なので、還暦なんてとうに過ぎているんですよ。 わか~く見えますが。 旦那は一応、国家公務員で、古くからの職員なので、年金がしっかりもらえるというラッキーな年代です。 

アメリカでは、いまや、退職金は、401Kといって(これは、税制番号です)自分が働いたお金を入れないと、会社、雇用主は退職年金を作ってくれないという制度にどんどん移行しています。 401kで作ったアカウントは自分でか、信託して、投資をして、Nest Egg(虎の子とでも言うか?)を増やしていかねばなりません。 なので、ストックマーケットが落ちたときは、Nest Eggの価値がどーんと下がってしまい、老後の不安がつのるんですね。 リスクが低いアメリカ国債(US Bond)もポートフォリオに入れて、あまり市場の影響を受けないように管理することも大事です。 

一方、旦那の場合、日本やヨーロッパのような年金というものがもらえるんですね。 それも、退職前の年収の80%は保証されています。 そういった点で、老後と健康の保証がどんどん消えていくこのアメリカでは、貴重な恩恵をいただけるということになります。

子供がすでに巣立って、家も支払い終え、夫婦でのんびり生活、という老後ならば、まあまあの暮らしができる年金です。

しかし・・・、うちにはまだ7歳の双子と支払い期限が27年残っている家のローンがあります。 ということで、年金だけでは、生活していかれないのであります。 今の収入が20%落ちれば、現状維持は不可能ということです。

なので、2年後あたりをめどに、私もフルタイムの仕事に就くことに決めました。


といっても、もう若くないし、子供もいるので、若いときと違った選択をせねばなりません。 これが20-30代だったら、大学院にちょっともどって、マスターの学位を取り、その後、なんとかCPA取って、ダラスの大手会計事務所で、がーっと働いて、ということも出来るんですが。 これだと、お金は入っても、自分の時間がゼロになりまんがな。

ということで、仕事は:

(1) 子供をディケアーに預けなくて良いもの。
(2) 地元であること。 つまり、通勤=運転時間15分くらい。
(3) 子供達が夏休みの時休めるもの。

ということで、考え始めました。

こんなに都合の良い仕事があるんかいな~?! と思われる方、多いでしょう。 
しかし、あるんすよ。 お給料はものすごーく良い、というものではないけど、20%の収入減を補填し、子供の大学資金、お稽古事の費用、自分の老後の資金の為であれば、ぎりぎりなんとかやっていかれるくらいの収入です。 

そういった仕事の候補が二つあって、今暫くは両方に手をつけて、2年後にどちらにするか決めればいいや、ということにしました。

そのうちの一つは、大学に戻らなければならないので、まず、大学の学費を稼がねばなりません。  

ということで、この夏から、二つのパートの仕事と準備をはじめました。

一つは、税金申告の専門家。 この夏から、税金申告の大手の会社のコースを取っていて、この月曜日、やっと2回目の試験が終わりました。 99%でパスしたんで、一応、パートタイムというか、季節労働者ですが、来月から採用ということに。 

アメリカでは、税金は、日本のように、源泉徴収というものもあるんですが、雇用主がいる仕事以外に自分でフリーランスなどの仕事もどんどんしているし、大家さんという仕事も同時にしている人も多いので、日本の確定申告をするサラリーマンも多いのです。 また、医療費、住宅ローンの利子、固定資産税などは、個人の税金から控除することができます。 引越しにかかった費用も、雇用主から補填された金額を越える場合も控除できます。 そのほか、大学の学費、学士ローンの利子も、控除となるんですね。 子供のデイケアーの費用も収入によって、控除できます。 そういった申告をすることによって、源泉徴収された税金の一部が還付されます。 

さらに、16歳以下の子供の保護者や、子供がいる低所得者の人たちには、減税の恩恵があります。 なかには、自分が納めた税金より多くの還付をもらえる人たちも多くいます。 ある形での福祉というか、雇用促進の為の税制というか。 もらえる金額も、30万円、40万円という金額の人もいます。 

ということで、アメリカ人にとっては、税金申告=Tax Return は、大事なことなのです。  もちろん、収入のある人にとっては、税金の還付どころか、多くの税金を納めなければならないので、いかに税金を低くするかの知識が求められます。

ぶっちゃけた話、そういった人たちの為のTax Returnを行う、という仕事でありんす。 一応、時給は少なからずもらえるけど、あとは、歩合制となるので、一年目は、固定客がつかないので、大したお金にはならないでしょう。 それに、この仕事は4月15日で終わりとなります。 これがTax Filingの期限なので。


もう一つの仕事は、代用教員。 こちらでは、Substitue Teacherといいます。 こちらの先生はよく休みます。 健康の理由もあるけど、フィールドトリップ(課外教室)や、セミナーなどに出席する場合に、代用教員を頼みます。 

ここの学区は、多くの小中高を抱えているので、毎日必ず、代用教員の需要があります。  コンピューターで事前にどの学校のどの科目を教えるのかをチェックして、自分が行かれる日を選んで、行きます。 一日、$76. もちろん、これから税金と教員年金が引かれるので、手取りはもっと少ないですが。 応募者が多いので、大学のコースを20時間ほどとった人でないと、今は、応募できないようです。


こちらの大学で、会計と経営の学位をとったはいいが、結局は、「双子の母」という肩書きになってしまっていたんすよ。 苦労してとった学位はどうなるやろね~、とのんきに構えていたんですが、10年経って、やっと役に立ちました。 は~~。


専業主婦からの軌道修正にあたっては、旦那が職場で疲れてきた、ということが大いにあるんすよね。 もうそろそろ楽させてあげたいなぁ、と。 それに、ここまでしっかりと私と子供達を養ってきてくれたから、もう、好きなことをさせてあげたいと。 狩猟とカメラに凝っているのは、今に始まったことではないけど、もっと思う存分してくれれば、と思う。 

もちろん、旦那は専業主夫にならないし、コンサルタントをしてもいいし、狩猟関係の店で働くのだと思うし。 でも、もう、職場のストレスはいいでしょう。

決断にあたっては、教会のボランティアの仕事をどうするか、3ヶ月程、悩んだけど、結果として、教会の仕事は辞めて、今、こういった結果となっている。 
旦那と子供の為に、自分の仕事の計画を選んだけど、これでいいのか、という考えもなんどかよぎったけど。 

でも、教会の仕事に没頭して、家族を忘れて、取り返しのつかないことになる、という可能性も十分あったのは、事実。 神さんが与えてくれた旦那と家族はしっかりと守っていかねばならん、という気持ちが強かった。 また、「教会の仕事=神につかえる」は、私の心と頭の中では、”=”サインで結ばれる方程式とは成らなかった。

日本だったら、まわりから何といわれるか、ということが判断の大きな要素となるんだろう。 でも、私は、「人の期待に沿おうとして自分に無理する」、ということは、すべきではない、と決めている。 なので、人の評価や、発言は考慮の対象ではなかった。 アメリカにいるから、こういった考え方が出来るようになったのだろう。 ドライな考え方ではあるが、こうしないと、人間は疲れてしまうと思う。

牧師、パタリロ先生にも話をしたが、あっさりと決断を受け入れてくれた。 「人生には時々のプライオリティーがある。」と。 

これが、ぐちぐち、「それは、困る。」というような教会だったら、私はあっさりと辞める。 ここには、教会はたくさんあるから。 日本だったら、教会は絶対的に少ないから、「次」の教会が無い、場合がある。 それが、日本のイエス営業部の苦しいところだろうなぁ。



後ろ髪を引かれる思いでの決断で、それは、人間としての決断であった。 神さんからのお召しではなかった。 「どうしたらいいでしょうか、道を示してください。」と神さんに語りかけることはあったが、答えを求めて必死に祈ることはしなかった。 怖かったのである。 もし、神さんが「このまま、教会の仕事をしなさい。」といった場合、夫との関係がくずれてしまいそうに思えたので。 これは、かなりの不信仰であると思う。 神さんは、怒っているかもしれないね。


でも、えいやーと、「今は、この道を歩きます。 もし、間違っていたら、教えてください!」と神さんにいった。 そして、今の道を歩んでいる。 本当に無責任なクリスチャンである。 あとで、しっぺ返しが来るかもしれない。


しかし、仕事をすることによって、一番、嬉しいことがある。 それは、「十分の一献金」が出来るということ。 今までは、夫の収入のなかから、なんとか献金させてもらった。 でも、収入の十分の一という金額は、夫の許可が無ければできない。 これは、夫がイエス兄さんにどかーんと触れられる日が必ずくるから、そのときに夫から献金を始めてもらえばよいと思う。 

これからは、私の少ない額ではあるが、一応、収入がある。 こちらからきちんと十分の一献金をして、夫の収入の中から出す献金は、夫への祝福をお願いする献金としよう。

ところで、日本だと、お布施とかいって、坊さんや、宗教団体にものすごい献金をする。 というか、強制である。 戒名によって、金額がどーんと違う。 「XXXXXOOO院」なんて戒名につけたら、100万円である。 ほんまに、坊主丸儲けである。 それに、坊さん達は、領収書に収入印紙貼らない。 無税ってことか。 坊主丸儲けである。 戒名もらったって、天国行ける保証はないわけだし。  こちとら、イエス営業部は、心で信じて、口でイエス兄さんを信じます、っていえば、天国行きの切符がもらえるっちゅーに。 おーい。 みんな目を覚まさんかい!


聖書には、十分の一は、神様のもの、と書かれている。 そして、旧約のマラキ書には、以下のように書かれている。

十分の一のささげものをすべて倉に運び、
私の家に食物があるようにせよ。
これによって、私を試してみよ、と
万軍の主はいわれる。
必ず、私はあなた達のために
天の窓を開き、
祝福を限りなく注ぐであろう。  (マラキ書3章10節)


うちの教会では、献金の強制は一切しない。 ほとんどの教会がそうであろう。 イエス営業部は、神さんに感謝をささげる気持ちとして、献金することもあるし、神さんからただで受けてきた恵みに対して、献金を捧げることもある。 出来ない人は、しないで良し。

私は、この夏に書いたBlog「すべてまかせて飛ぶ」にあるように、日本に出発する直前に、小さなアルバイトで得た$100ドルのなかから、きっちり10%の$10を献金して日本に向かった。 日本での滞在では、とても恵まれた。 そして、圧巻として、予想以外のお金が私の銀行口座に振り込まれていた。 未だに謎なんである。

神さんは金額で動くお方ではない。 なんでももっている方だから、金額なんて、関係ない。 神さんは、「捧げる心」を見られるんだと思う。 そして、上記の聖書の箇所にあるように、十分の一を捧げることによって、「神を試せ」とまでいっている。 十戒には、神を試みてはいけない、とあるが、唯一、神を試みてよいのは、このことである。 私も、たっめそぉ~っと!!



まあ、そういうことで、ぼちぼち、働くので、忙しい日々となる。 2-3年後、どうなるか、今は、わからない。 でも、今は、この道を歩く。 神さん、イエス兄さん、聖なるバディーは、いつもそばにいてくれるから、結果としては、なんとかなるだろう、といまんところ、安心している。  時に、私を困難に遭わすこともするだろうし、仕事が上手くいかなくなるようなことで、最終的に歩む道をしめしてくれるかもしれない。 先は見えないけど、いざ、というときは、神さんたちが懐中電灯となって、道をしめしてくれる、と信じている。

もしかして、もしかして、宝くじで10億円あたったりして~!! そうすりゃ、働かなくていいもんね! 教会のことや、伝道のことに没頭できるもんね!!

神さん、もし、宝くじであててくれるのなら、日本にして下さい。 日本の宝くじには、税金がかかりまへん。 アメリカでは、税金がっぽり取られてしまいますぅ~。
では、よろしくお願いしますね!


ほんまに、ひどいクリスチャンやな~。

あかしや番頭

コメント

後藤 秀孝 さんの投稿…
この前は温かい励ましのエールをありがとうございました。

「人の道」と「神の道」…う~ん、踏み外してばかりの人間から言うと、どんなに遠く迷い出ても、最後に奇跡的に引き戻されるのがお決まりのパターンですよね。まいっちゃう。

悩む時あるけど、神さまの手があかしやさんの上にあること、全てが益に換わること、信じて期待して、お祈りします。

ごとう ひでたか 拝

PS. 10億すか。もしあったら瀬戸内海の島でも買っ
Akashiya さんの投稿…
ごとうひでたかさん、
コメント、有難うございました。

この一週間、盆暮れ正月のような感謝祭の週。 親戚集まり、一日中、台所に立つ毎日でした。 (太りました・・・(汗)。)なので、返事が遅れてしまいました。


ほんまに、神さんは、いつも、最後の最後で決めてくれるから、それまで、どぎまぎしたり、悩んだり、とありますよね。 これは、「信じきる」ことを私達に課しているんでしょうねぇ。 

信仰とは、目に見えないことを信じることですから。 

ごとうさんも、示された道だと信じていても、迷いながら進んでいくんですよね。 家族からのプレッシャーもあるんですよね。

多くの人にGood Newsを、神さんの心を伝えていこうと、動き始められましたが、そういう時には、この世を支配している者からの邪魔が入ることもあるようですね。 祈りしかないですね。 祈りますよ、アメリカから。


10億円・・といっても、宝くじ買わなきゃどうしようもないっすよねぇ。 日本に行って買わなければいけないんだから。 まったく、取らぬ狸の皮算用です。 ほんまなアホです。

でも、そのくらいの金額が手に入ったら・・・。 電話番号変えます。  わはは!

本当は、ある建物を建てたい、と思っています。 教会ではないけど。 あと、お世話になった日本の教会へも、どーんと。 なんて、そんなお金あたるかどうかもわからんうちに、大風呂敷を広げるのは、ここら辺で辞めておきましょう。 また、いつものあほな言動になってしまうんで。 

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