No. 101 誕生日のプレゼント (その二)

(その一からの続き:スクロールして、この書き込みの前にその一があります。)

実は、あまり他言しなかったのであるが、私は先週の木曜日に胃カメラと大腸内視鏡の検査を受けた。 

具合が悪いからではなかった。 春は、毎年健康診断の時期としている。 3月下旬から4月半ばまでは、Taxの仕事で忙殺されていたので、いつもより、多少おくれた健康診断であった。 でも、一般検診、婦人科検診、歯のクリーニング、マモグラムも5月までに、全部済ませた。 3月の一般検診の時、医者に大腸内視鏡のことを話したら、早速専門家を紹介してくれて、Taxが終わったあとの5月下旬に検査となった。

検査前日は、固形物を一切取らない上に、夜から下剤を飲んで、腸と胃の中をからっぽにする。 夫が2002年に大腸内視鏡をしたとき、頻繁なる下痢に苦しんだのをみていたので、躊躇する心があった。 しかし、ファミリードクターは医者を紹介してくれていて、その専門医のオフィスから予約の電話が入っていた。 なので、勇気を出して、日時を決めた。


何故、大腸内視鏡をしようと決意したのか。 それは、母方の祖父が60歳で大腸がんで亡くなっている。 私が生まれる半年前であった。 そして、昨年の12月に歳の近い従妹が大腸がんでこの世を去ってしまった。 まだ、十代のお子さんがいる、というのに。

なので、40歳代後半となるので、もうした方がいいな、という思いがわきあがったからである。


小心者の私である。 検査前日の下痢の苦しさを見ているので、何もしない前から少しびびっていた。 また、あの内視鏡のくだを口から、そして、菊の御紋からいれられる時に気持ち悪くなるんではないか、という不安があった。

なので、先週の礼拝の後、パタリロ牧師に祈ってもらった。 そして、一週間、祈った。 果たして、恐怖はふっとんで、怖くなくなった。 それは、検査当日も、まったく怖くなかったのである。 すべては、神さんに任しているという安心感があった。

さて、検査前日、下痢は別に大した苦労でもなかった。 ただ、下剤につかうPhosopho Sodaがまずい! あの味なんとかならんか。 それだけが、ちょっと大変といえば大変。 べつにといえば、別になんでもないという程度のこと。

検査当日は、綺麗な病院だったし、検査室で麻酔というか、睡眠薬を投与してくれる看護婦さんか医者がなかなか気のきいたジョークをいう人で、笑っていた。 そして、「横になって、もっと」と体を動かそうとしている時に記憶は途絶えた。

目覚めて、なんだ、たった5分しかたっていないじゃないの、というのが所感。 しかし、実際は、1時間半弱の時間が経っていたのである。


家に帰って、昼寝。 そして、翌日は、学校にいって、代用教員の仕事。 そのあと、土方。 なんとなく、ふらふらするなぁ、という状態。 夜トイレに座ったら、出血。 あれまー、と旦那にいったら、それは、普通だ、とのこと。 たしか、ポリープを取ったというから、そこからの出血だろうと。


胃カメラ、大腸内視鏡でみたかぎり、異常なし、とのことで、まったく安心しきっていた。 そのところに、今日、医者からの電話であった。 南インド出身の小柄な女医さんであった。 でも、的確な指示と問診と簡単な触診の仕方をみて、出来る医者だ、と見込んでいた。

その女医さんは、こういった。 ポリープを三つとって、バイオプシー(細胞検査?)に出した結果が出ました。 三つのうち、一つが、前がん状態でした。

ここまできいて、正直動揺した。 前ガン状態ときいて、「ガーン」であった。 

医者は続ける。 「大腸がんのFamily Historyがある人は、こういうことがあるので、検査を受けておくべきなんですよ。 つぎは、3年後です。」

私は、「治療はいるんですか?」

医者、「えっ。 だって、内視鏡でとってしまったから、もうないですよー。」

そこで、私はホットする。


胃カメラの結果は問題なし。 組織をとって検査した結果、ピロリ菌は発見されなかったそうである。 なので、この春突然襲われた胸焼けは、食べ物のせいだ、ということだ。

ファミリードクターが以前いっていたけど、ストレスによって、胃酸過多になる、と。 それだったんだろう。 ここのところ、胸焼けはまったく無い。
でも、普通にもどるまで、一ヶ月はかかった。 Taxの仕事が終わったあとも、胸焼けがあった。 ストレスとは怖いものだ。 快復するにも時間がかかるのである。 仕事が終わっても、尾をひくのであるのだ、と今回は、考えさせられたと同時に、いかに神さんに頼って、いつも心をほがらかにして生きていかないと病気になってしまうか、ということをつくづく思い知らされた。


医者からの電話を終え、すぐさま日本の母方の従妹たちにメールをうって、あんたらもはよう大腸内視鏡をうけなはれ!と警告したのであった。

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正直いって、今日まで私は自分の体の中にガンがある、ということを実際に考えたことが無かった、と思う。  しかし、たとえ前がん状態のポリープがあって、それが摘出されてしまっていた、としても、ショックではあった。

今日は、世の中が少し違って見えた。 健康であること、これこそが、かけがえのないプレゼントである。

聖書に、「人をしてある思いを起こさせるのは主である。」と書いてある。 だから、私が今回大腸内視鏡と胃カメラをしよう、と決意したのも、主の計らいである。 

だから、主に感謝する! まだガンになっていないポリープの状態の段階で、私の体に潜んでいたものは、取り払われてしまった。 神さん、本当に有難う!!!


そして、つくづく思う。 ガンの原因は、ほとんどがストレス、ということである。 これは、新潟大学の安保徹教授の免疫についての本に書かれている。 さもありなん、と思う。 2002年から2005年の母の死まで、私はストレスに晒されてきた。 特に、人を赦せない心が私を苦しめてもいた。  

憶測にすぎないが、前がん状態のポリープは、私が大きなストレスを抱えていたときに始まったのではないか、と思う。 事実、2005年の春には、子宮筋腫で子宮摘出手術をしている。 ストレスによって、血液の循環が悪くなり、日本にいたとき、冷えたので、そういった結果となったと思う。

でも、2006年の冬、私は、断食をして、祈って、人を赦せない心から解放された。 それから、私は脳天気となった。 

どうせ、私は、神さんがいなければただのアホ。 アホらしく、脳天気に陽気に笑って生きて行こう。 わーはっは、と生きていこう。 「笑いの治癒力」という本もあるではないか。 インドには、笑いによる健康法だってある。 それが、健康であり続ける一番大切なことだから。

では、どうやったら馬鹿になって、脳天気になれるのか? それは、簡単。 悩み、嫌なこと、自分のおろかさを神さんにすべて押し付けてしまうことである。 そして、祈るのである。 自分がアホだ、と悟ることである。 自分の無力さを知ることは、弱みではない。 無力であるが為、神さんが必要だ、ということをつくづく理解するのである。 そこから、人間は強くなれる。

テレビドラマの水戸黄門をいつも安心してみていられるのと同じである。 すけさん、かくさんが「この方を誰と思われる!」とあの印籠を掲げることは、ドラマの最後に出てくるということが明らかであるから。 この印籠が神さんなんだよね。 

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ということで、今日の誕生日は、旦那からは、何のプレゼントもいつものように無かったけど、(とういか、私は、プレゼントを欲しいと思ったことがない。)神さんから、健康な体をもらったということが最大の誕生日プレゼントであった。

おねだりした癒しの賜物は、どうかな? くれるかな? それは、私の心の奥底までご存知の神さんが決められる。 一応、求めるけどね。

あっそうだ。 昼寝をむさぼることは、見事達成しましたよ。 旦那が今日は早く戻ってきて、旦那に子供を迎えにいってもらい、私はそのあと、夕飯を旦那が準備してくれるまで、昼寝というか、夕寝をした。


おっと、もう夜中の一時だ。 また、夜更かししてるから、明日つらいんだよね。 では、寝るとしますか。 心が平安で床に就ける。 こんなことが最高の幸せだと思う。

神さん、イエス兄さん、本当にありがとうござんす!


あかしや番頭

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