No. 102  夏休みだ!

投稿を書き始めて、No.102と書いた。 そうか、もう102以上も、トピックを書いているのかぁ、と改めて驚く。 よくもまあ、つづけられるものである。 下手の横好きというのか。 

夏休みが始まった。 といっても、私のではない。 子供の夏休み。 ここ、北テキサスの我が家がある学区では、5月下旬から8月下旬までの3ヶ月が夏休みとなる。 日本は、7月20日あたりから、8月下旬くらいまでだったと記憶する。 なので、日本の子供たちの学校の時間はアメリカと比べて長い。 私の時代なぞ、土曜日も半ドンだった。

ちなみに、半ドンは死語になりつつあるのだろう。 私の両親が働いていた時代、昼には、「どーん」という太鼓か何かを鳴らして、お昼を一般市民に知らしていたとの事。 一日の半分の時間にどーんとなるから「半ドン」というのである。


今年は、日本には、帰らない。 過去15年で妊娠中を除いて、初めてのことである。 日本には、もう帰る場所がなくなったのと、飛行機代がないからである。 石油高騰の折、飛行機代だって、ものすごい。 4人で帰れば、簡単に五千ドルは超えてしまう。 私のへそくりも、母の遺品を片付けに帰った2年前の渡航時で消えた。 それまでは、無理せずとも、日本には帰れた。 これも、今は、帰るな、と言われているのだと思っている。

昨年の今頃は、子供たちを金沢の片田舎の小学校に入れた。 小中高の同級生も帰国に関して、よく助けてもらった。 しかし、アメリカに戻ってきたら、ものすごい時差ぼけで一ヶ月使い物にならなかったこの私。 子供たちは放牧状態だった夏であった。 

一方、この夏は、じっくり座っていろいろな計画が立てられて嬉しいのである。 まず、新しいパティオ家具を買ったので、朝一番はコーヒーを野外のパティオ家具に座りながら飲む。 そして、聖書を読む。 新聞も。 朝は気持ちが良いものである。 パティオの正面には、池があって、小さな滝のようなものがある。 水の流れる音が涼しげであり、リラックスさせられる。

そのあと、家庭菜園つくりの土方を早朝する。 日向でする作業と日陰でする作業には、大きな違いがある。 体が楽である。 そして、子供たちと朝食をとり、何をするか決める。 今の所、Mommy’s Summer Schoolと謳って、いろいろな勉強や理科の実験などをしている。 毎日はなかなかできないけれど。 あとは、子供たちのドラムとピアノの練習。 

コンピューターはロックして、午後3時から6時までしか使えないようにしてある。 時々、私のログインでつかわせることもあるが、なるべくコンピューターのゲームをさせないようにしている。

うちでは、テレビは見れないようにしてある、というかケーブルの費用が高いので、辞めてしまった。 なので、日本語学校や、日本食料品店から借りてきたどらえもんなどの日本語のビデオを見せる。 これを書いている今も、うしろのモニターに映っているのは、どらえもんである。

・・・と、完璧にやっているように書いてはいるが、相手は生身の子供たち。 なかなか手ごわい。 すべて予定通りには行かないことも多い。 また、習い事、サッカーキャンプなどもあり、送り迎えに走り回る。 こちとら、体力が続かないことがあって、予定していたことも、疲れた、という理由でしないこともある。 また、そうしないと、続かないとも思う。 


先に書いたドラムとピアノのレッスンのこと。 息子はだいぶ前にドラムに興味を持ち始めていた。 うちの教会の人と結婚したドラマーをみて刺激された。 一年ほど前のことであった。 Taxの仕事で少ないながらも、レッスン代ができたので、やっとこの夏、集中レッスンにこぎつけることができた。 先生は、息子が刺激を受けたそのドラマーの人である。

娘は、ピアノ。 でも、これは彼女の希望ではない。 私がピアノを習い始めたのが6歳のとき。 私の希望ではなく、親が決めた。 10年やって、高校に入ったとき辞めた。 あまり面白いと思わなくなっていたのと、バスケットボールを始めてしまったのが理由。 しかし、30年経って、神さんのために弾き、歌うという喜びを知って、ピアノをまた始めた。 今は、ピアノを弾くのがとても楽しい。 両親があの時、ピアノの先生のところに連れていってくれなかったら、こういった喜びはなかっただろう、と今、感謝している。 なので、娘には、強制でも始めようと思っていた。 

事実、娘は、ピアノは習いたくない~、と半べそをかいていた。 しかし、上記の理由をいって、「これは強制しますよ。」と彼女にいって、ピアノの先生のところに連れて行った。 30分後、レッスン場から出てきた娘は、「ピアノは面白い。」という。 そして、家に帰っても、自ら進んで練習していた。


この夏の第一目標は勉強というより、音楽の夏にしようと思っている。 もちろん、アメリカの数学は先進国のなかでは、下のほうにランクされていることがあるように、確かにレベルは低い。 小学校2年では、日本のように、九九はしない。 なので、日本語で九九をこの夏覚えてもらおうと思う。 でも、それ以外は、できるだけ音楽を中心にしたいと思う。


統計では、音楽をやっている子供のアカデミックな能力は、音楽をしていない子供たちより上だそうだ。 だからといって、音楽をさせるのではない。 この統計は単なる結果である。

私は、音楽とは、神さんを賛美するためのものだと思う。 Jazz,Pop Music,Punk, Rockといろいろあり、歌詞の内容もさまざまである。 しかし、音楽のもともとの起源は神さんを賛美するものであったと論文を日本でかいたときにどこかの本で読んだ記憶がある。


なので、息子には、10年後くらいに、ワーシップドラマーになって欲しいと思う。 娘は、賛美をする人間に。 勉学のことは、あとからついてくるであろう。 良い大学にいくというより、神さんに仕える人間になってもらいたいと思う。 そうすれば、ほかの事は、与えられるから。

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こういった母親の魂胆を子供たちはまったく知らずに、どらえもんを見ている。

ふと、ばかちん(犬)を見た。 あああっ! ばかちんには青いアイラインが引かれている。 青のマーカーだ! その上、ばかちんのおでこには、青いハートマークが書かれている・・・・。 

息子は、おりがみでつくったカメラのシャッターらしきものを耳にかけて、「僕は半分ロボットだ。」と言っている。 

はあ・・・、とため息。

でも、いいか。 夕べ、娘は、聖書を片手に寝入ってしまっていたし、夕飯時息子は「お祈りをしなければいけない!」といって、率先して祈っていた。 親ががたがたしても、神さんに任せてというか、子供たちを捧げていけば、なんとかなるであろう。

神さん、二人をたのんます。


あかしや番頭

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