No. 143 破壊のあとには
ハイチの首都、ボート オブ プリンスの近くでマグニチュード7以上の地震が起きてから一週間経った。 十万人以上が亡くなり、死体はトラックに積まれて、掘った穴に放り込まれて埋められるというありさま。 ハイチは日本やテキサスが冬でも、30度を越える熱い日々である。 死体はすぐに腐乱する。 呆然とした4-5日のあとは、奪略、暴力などが起こり始めている。 地震が起こる前から、ハイチは西半球で一番貧しい国と言われている。 農業中心の国で、80%の人が失業中。 汚職もはびこり、安全な飲み水はない。 ほんの一部の金持ちは、飛行機でマイアミに買い物にくんだけど、多くの人は、一日2ドルの稼ぎしかない。 インフラストラクチャーもまったく遅れている。 旦那が一度だけハイチに出張にいったことがある。 空港でミッショナリーの人が近寄ってきて、旦那がもっていたボトルの水をくれないか、と頼みに来た。 ハイチではそういった水がないのである。 この地震によって、首都のポートオフプリンスが倒壊した。 なので、立て直すしかない。 ハイチにはお金がないから、外国の援助に頼りきるしかない。 そういった状況は、在米ハイチ大使は言葉では認識しようとしていなかったが、事実は悲惨である。 近年地震や自然災害が起こったところは、押しなべてまずしい地域である。 2008年オリンピックの前で、中国の人権問題批判が高まる中で地震が起こり、中国側としては、問題をそらすことができたが、学校が丸ごと倒壊して、学童たちが犠牲になるなど、大きな被害があった。 2004年のクリスマス直後にはインド洋での津波。 多くの命が失われた。 最近では、ミヤンマーでのサイクロン。 どうして貧しい人たちがいるところに災害がくるのか?と神さんに問うたことがある。 そして、ちょっと熟考してみれば、災害が起きたところは、神さんに従っていないところが多いみたい。 こういうと、だからキリスト教やっているやつは!と反応する人も多いでしょう。 特に、ハイチでは、Voodoo教(ブードゥー教)がある。 これがやっかいにも、カトリックとからんじゃっている。 鳥を生贄にして、のろいをかけるようなものらしい。 住んでいたNew YorkにあるセントラルパークでもVoodooの儀式をするところがあるらしい、と地元新聞が書いていた...