No. 95 金は天下のまわりもの
息もつけず、昼飯もとれないほどの忙しいTaxシーズンのピークが、すこし収まった。 今日は久しぶりの休みである。 それに、日曜日で、安息日である。
昨日の土曜日は、かなり疲れていて、夕食を作った後は、自分ひとりのお風呂と決めた。 いつもは、子供たちを先に入らせて、自分は、あとからぬるくなった湯船に浸かって、体を洗っていた。 でも、昨日だけは、自分ひとりのお風呂がほしかったので、客用の小さなお風呂に入った。
それでも、一夜明けた今朝でも、疲れが残っている。 ストレスあり、あまり食べないで、2週間やってきたからであろう。 昔、母も私たちの学費や生活費のため、無理をして働いてくれて、それがたたり、難病になってしまった。 母の轍を踏まぬよう、今ここで私は、休息をとることにした。 幸い、仕事のスケジュールも、バレンタインデーのあるこの週は、一日しか入っていない。 その一日の仕事も休むことにした。 実は、一泊で、隣の州にいくことになっているのが本当の理由でもあるが。
さて、今のTaxのファイリングの仕事である。 顧客は、オフィスの位置する場所柄、年収が300万円に満たない層が半分くらい占める。 たまに、700万円台の顧客もいる。 私が今までファイリングしたお客には、年収が一千万円を超える人がまだ一人もいない。 これから、そういう人たちがオフィスに来る時期になるのだろう。
年収が高い人たちは、私が働くTaxの会社を使わない人が多いだろう。 自分でソフトを使って、Taxを済ませてしまうか、専任の会計士に頼むのだろう。
一方、年収が300万円に満たない方たちは、リファンド(税金の還付:”かんぷ”)を求めて、私のいるオフィスに長蛇の列を作る。
なぜか、というと、子供が一人、または二人いる人で、年収が約33,000ドル以下の人には、税金の還付以上に、政府から還元金がある。 つまり、福祉である。 これは、Earned Income Credit(EIC)という。
このEIC、最高額が4000ドル位になる。 また、Child Tax Creditという別のCreditがあって、16歳以下の子供一人当たり、1,000ドル還ってくる。 したがって、16歳以下の子供が二人いて、年収が20,000ドル弱のシングルマザーは、時に7,000ドル近い税金の還付がもらえるのである。
さらに、私の勤める会社では、Refund Anticipation Loanというものを提供している。 通常、TaxをIRSに電子ファイルして、リファンドがある場合、8日から15日たってからリファンドがIRSからチェックまたは、銀行口座に振り込まれる。
しかし、このRefund Anticipation Loanを使うと、本日または、1-2日という短時間でリファンドがもらえる。 もちろん、ファイルする人の信用度、借金度、などを審査した上でのことである。 また、うちの会社の手数料をリファンドから差し引いた額を受け取ることとなる。 したがって、ファイルした人にとっては、手ぶらでオフィスから帰れて、ただ、リファンドが来るのを待つだけ、ということになる。
さて、このRefund Anticipation Loanは、銀行を通している。 仕組みとしては、IRSがリファンドを出すまでの間、Fileした人に、お金を貸すということになる。 8-15日後に、IRSがリファンドをするとき、そのリファンドは、Fileした人には行かず、銀行に行く。 銀行が私たちの会社に手数料を払い込み、残りは、銀行のローン金額回収となる。
そういったRefund Anticipation Loanの申請も私がコンピューター上でする。 情報は、銀行のDatabaseと照合されて、その場で、いつRefundが受け取れるかわかる。
銀行の手数料は、とても高い。 まず、リファンドからうちの手数料を引くだけ、というやり方で、8日から15日後にリファンドを受け取れる場合の手数料は、$30である。 そして、1-2日で受け取れるという早いLoanは、その30ドルに25ドル位追加。 これも、Refundの金額によって違う。 そして、リファンドを「今日」受け取りたい、という人への手数料は、時に100ドル近くなることもある。
たった、8-15日、つまり2週間待てない、という代価が$100である。 私にとっては、この$30であれ、$55であれ、$100であれ、こういった手数料は、目が飛び出るほど高く感じられる。 利率40%とかいう代物だと思う。 まさに、「時は金なり」が別の意味であてがわれるようだ。 なので、クライアントにこのローンを説明するとき、何度も、こういった手数料が取られて、リファンドの手取りがこれだけ減るんですよ。 これでも、いいのですね?と何度も念を押すことにしている。
しかし、実際に、この$100の手数料を払ってでも、今日、リファンドが欲しいという人が多い。 つまり、リファンドを「今日」当てにして生きている人たちが多いのである。
今日欲しい、と申請しても、40%は、却下される場合がある。 理由は、個人的理由だから、私は知る由もない。 しかし、銀行のDatabaseと照合して、銀行側がその人の信用度、借金度などを加味して決定する。 時には、不払いの借金があったり、チャイルドサポートを滞納している、ということもあるんだろう。
そういった経済的に切羽詰まっている層も大切な顧客である。 あまり、口を大にして言いたくはないが、銀行の手数料は、ちょっと行き過ぎにも感じられる。 または、リスクファクターってことでもあるんだろう。 そして、切羽詰まった人たちにとっては、銀行の手数料の大きささえも無視してしまうくらいに、苦しいのだろうけど。
さて、そういった大変な人たちのなかで、たまーに、こういう人たちがある。
年収があまりないけど、月25ドルずつ、ちゃんと貯金している人。 その人は、そういっローンを組まず、オフィスのカウンターで手数料を現金で払ってくれた。 そして、銀行を介さず、リターンが来るのを、2週間ほど待てるという。 Taxのファイリングの中で、いろいろは情報を聞かなければならないが、その人は、ホームレスの人たちのための仕事をしていたらしい。 後、多少の寄付も少ない給料のなかからしていた。 クリスチャンかな? たぶん、そうであろう。
もう一人の方は、年収は結構良い。 家も独身でありながら、ちゃんと持っている。 会社で、ちゃんとリタイアメントの口座も持ち、しっかりと投資している。 そして、慈善団体にかなりの寄付をしていた。 こういう人は、Itemized Deductionといって、通常のDeduction以上のDeductionをSchedule Aという用紙で申請する。 年収があっても、住宅ローン金利、固定資産税、寄付金などが引き落とせるので、結果として、それなりのリターンがある。 その方は、Refund Anticipation Loanを選んだ。 当日お金がもらえるというローンを。 多くの人が却下されるのであるが、この人は、すんなりとOKが出て、2000ドルくらいのチェックを手にして、オフィスを出て行った。
前に書いたEIC(Earned Income Credit)をあてにしてくる切羽詰まった人たちとこういった寄付や貯金をきちんとしている人たちは、会話をしていても、どこか違うのである。 収入の多さではなく、計画性というか、お金の大切さを知っているというか。
大きな違いは、寄付をしているかどうか、かもしれない。
たまごが先か、鶏が先か、という論争になりかねない。 でも、寄付というのは、収入があるから寄付するのか、寄付するから収入が増えるのか?
私は、後者だと思う。 苦しいなかでも、きちんと教会などに寄付をする人は、経済的祝福を受けると思う。
旧約のマラキ書3章10節にこうある。
十分の一のささげものをすべて倉に運び、私の家に食物があるようにせよ。
これによって、私を試してみよ、と万軍の主はいわれる。
必ず、私はあなた達のために天の窓を開き、祝福を限りなく注ぐであろう。
***************
うちの教会のパタリロ先生は、親から受け継いだ負の遺産があった。 一億円の借金だったそうだ。 給料前にお米が無くなり、子供がおなかがすいて寝れなかったという話がある。 そんな大変な状況でも、十分の一献金を始めたそうだ。 そして、そのときから、事態は好転しはじめ、一億円の借金はいろんな形で10年でゼロになったそうだ。 今は、借金はなく、支払いの終わった家と大きな土地が与えられている。
先日、我が家で行ったSmall GroupのMeetingでも、あるご婦人が証をしてくれた。 夫婦で経済的にもモラル的にも大変だったとき、十分の一献金を始めたそうだ。 結果として、仕事がどんどんきて、家の支払いがあっという間に終わってしまったそうだ。 おまけに、10年以上できなかった子供も与えられてしまったのである。
私は、自分の収入に関しては、十分の一献金を始めている。 家計のほうは、夫が自ら行うのを待っているが、多少のお金は、家計から献金している。
上記の二方ほどドラマチックではないが、献金ならずとも、人のためにお金をつかうと、不思議と自分に戻ってきたということを経験していた。 それも、クリスチャンになるずっと前のこと。 まだ、私がバブルの寵児であったときのこと。
28歳のとき、家を出て、横浜の元町のそばのマンションで一人暮らしを始めた。 なんの理由かは、覚えていないが、友人に感謝したいという気持ちだったと思う。 時たま、友人を招いて、食事を作ってご馳走していた。 花火だから、とか、自分の誕生日だからとか。 普通、誕生日の当人は、料理はしないわよーって笑われたけど。 でも、結構そういうことをした。 巻き寿司とか、いろいろ作った。 一回、大体1万円から2万円はかけていた。 ときに、借金もしたと思う。 でも、それでも、友人や世話になった人たちには、そういった形で返したかったのである。
すると、何ヶ月か経って、ぜんぜん別のところから、欲しいなぁと思っていたものが送られてきたり、景品が当たったり、払うつもりでいった飲み会で、先方が接待費で落としちゃうよ、ってなことで、ただになったり。 あまり細かくは覚えていないけど。 でも、そういった一連のことがあってから、「金は天下の周り物」だぁ、としみじみと噛み締めたのであった。
そいういう経験から、私は、人のためにお金は惜しまないようにしている。 とくに、食事に関しては。 使うなら、どーんとつかっちゃえ、ってことで。 といっても、何億とか、何万円という単位ではないけど。 困っている人がいるのなら、$20くらいは、お小遣いとしてあげることもある。 まあ、その代わり、洋服は自分たちのためには、ほとんど買わない。 子供たちは、ひざに穴のあいているズボンを平気ではかせている。 おいしいものを食べて、楽しくやっていく事の方が、外見より優先している。 それで良いんだと思ってやってきた。
********************
このTaxの仕事はある意味で、やくざな商売やなーと思う。 本来、Taxのファイリングなんて、ただでやるべきだと思うんですよね。 でも、Taxの法律がこれだけ複雑になったら、それなりの専門知識がいるから、どうしても、有料にならざる終えないのが現実だろうけど。
10年くらい前の大統領候補のSteve Forbsが公約にあげていたのは、「Flat Tax」。 つまり、均一税率。 他の面倒なCreditだの、なんだのっていう調整しない。 これなら、IRSもいらんし、収入の上下関係無く、税収の計算も簡単。 政府での余計な出費もいらない。 私の仕事もなくなるけど、それでもいいや。
そして、EIC(Earned Income Credit)ってのも無くなれば、人によっては、ちゃんと計画して働かざる終えなくなるだろうしね。 そういった「福祉」をあてにして生きてしまうと、悪循環に陥る人も多いだろうし。
私の仕事も、建設的な個人財政経営をアドバイスしていくのも、含まれているんだが、多くの人は、ただただ、「リファンドは、いつもらえるの?」と聞いてくる。
聞く耳を持つクライアントに会えたら、私は、必ず上記のマラキ書3章10節を引用するだろう。 なぜなら、これは、真実であるから。
あかしや番頭
昨日の土曜日は、かなり疲れていて、夕食を作った後は、自分ひとりのお風呂と決めた。 いつもは、子供たちを先に入らせて、自分は、あとからぬるくなった湯船に浸かって、体を洗っていた。 でも、昨日だけは、自分ひとりのお風呂がほしかったので、客用の小さなお風呂に入った。
それでも、一夜明けた今朝でも、疲れが残っている。 ストレスあり、あまり食べないで、2週間やってきたからであろう。 昔、母も私たちの学費や生活費のため、無理をして働いてくれて、それがたたり、難病になってしまった。 母の轍を踏まぬよう、今ここで私は、休息をとることにした。 幸い、仕事のスケジュールも、バレンタインデーのあるこの週は、一日しか入っていない。 その一日の仕事も休むことにした。 実は、一泊で、隣の州にいくことになっているのが本当の理由でもあるが。
さて、今のTaxのファイリングの仕事である。 顧客は、オフィスの位置する場所柄、年収が300万円に満たない層が半分くらい占める。 たまに、700万円台の顧客もいる。 私が今までファイリングしたお客には、年収が一千万円を超える人がまだ一人もいない。 これから、そういう人たちがオフィスに来る時期になるのだろう。
年収が高い人たちは、私が働くTaxの会社を使わない人が多いだろう。 自分でソフトを使って、Taxを済ませてしまうか、専任の会計士に頼むのだろう。
一方、年収が300万円に満たない方たちは、リファンド(税金の還付:”かんぷ”)を求めて、私のいるオフィスに長蛇の列を作る。
なぜか、というと、子供が一人、または二人いる人で、年収が約33,000ドル以下の人には、税金の還付以上に、政府から還元金がある。 つまり、福祉である。 これは、Earned Income Credit(EIC)という。
このEIC、最高額が4000ドル位になる。 また、Child Tax Creditという別のCreditがあって、16歳以下の子供一人当たり、1,000ドル還ってくる。 したがって、16歳以下の子供が二人いて、年収が20,000ドル弱のシングルマザーは、時に7,000ドル近い税金の還付がもらえるのである。
さらに、私の勤める会社では、Refund Anticipation Loanというものを提供している。 通常、TaxをIRSに電子ファイルして、リファンドがある場合、8日から15日たってからリファンドがIRSからチェックまたは、銀行口座に振り込まれる。
しかし、このRefund Anticipation Loanを使うと、本日または、1-2日という短時間でリファンドがもらえる。 もちろん、ファイルする人の信用度、借金度、などを審査した上でのことである。 また、うちの会社の手数料をリファンドから差し引いた額を受け取ることとなる。 したがって、ファイルした人にとっては、手ぶらでオフィスから帰れて、ただ、リファンドが来るのを待つだけ、ということになる。
さて、このRefund Anticipation Loanは、銀行を通している。 仕組みとしては、IRSがリファンドを出すまでの間、Fileした人に、お金を貸すということになる。 8-15日後に、IRSがリファンドをするとき、そのリファンドは、Fileした人には行かず、銀行に行く。 銀行が私たちの会社に手数料を払い込み、残りは、銀行のローン金額回収となる。
そういったRefund Anticipation Loanの申請も私がコンピューター上でする。 情報は、銀行のDatabaseと照合されて、その場で、いつRefundが受け取れるかわかる。
銀行の手数料は、とても高い。 まず、リファンドからうちの手数料を引くだけ、というやり方で、8日から15日後にリファンドを受け取れる場合の手数料は、$30である。 そして、1-2日で受け取れるという早いLoanは、その30ドルに25ドル位追加。 これも、Refundの金額によって違う。 そして、リファンドを「今日」受け取りたい、という人への手数料は、時に100ドル近くなることもある。
たった、8-15日、つまり2週間待てない、という代価が$100である。 私にとっては、この$30であれ、$55であれ、$100であれ、こういった手数料は、目が飛び出るほど高く感じられる。 利率40%とかいう代物だと思う。 まさに、「時は金なり」が別の意味であてがわれるようだ。 なので、クライアントにこのローンを説明するとき、何度も、こういった手数料が取られて、リファンドの手取りがこれだけ減るんですよ。 これでも、いいのですね?と何度も念を押すことにしている。
しかし、実際に、この$100の手数料を払ってでも、今日、リファンドが欲しいという人が多い。 つまり、リファンドを「今日」当てにして生きている人たちが多いのである。
今日欲しい、と申請しても、40%は、却下される場合がある。 理由は、個人的理由だから、私は知る由もない。 しかし、銀行のDatabaseと照合して、銀行側がその人の信用度、借金度などを加味して決定する。 時には、不払いの借金があったり、チャイルドサポートを滞納している、ということもあるんだろう。
そういった経済的に切羽詰まっている層も大切な顧客である。 あまり、口を大にして言いたくはないが、銀行の手数料は、ちょっと行き過ぎにも感じられる。 または、リスクファクターってことでもあるんだろう。 そして、切羽詰まった人たちにとっては、銀行の手数料の大きささえも無視してしまうくらいに、苦しいのだろうけど。
さて、そういった大変な人たちのなかで、たまーに、こういう人たちがある。
年収があまりないけど、月25ドルずつ、ちゃんと貯金している人。 その人は、そういっローンを組まず、オフィスのカウンターで手数料を現金で払ってくれた。 そして、銀行を介さず、リターンが来るのを、2週間ほど待てるという。 Taxのファイリングの中で、いろいろは情報を聞かなければならないが、その人は、ホームレスの人たちのための仕事をしていたらしい。 後、多少の寄付も少ない給料のなかからしていた。 クリスチャンかな? たぶん、そうであろう。
もう一人の方は、年収は結構良い。 家も独身でありながら、ちゃんと持っている。 会社で、ちゃんとリタイアメントの口座も持ち、しっかりと投資している。 そして、慈善団体にかなりの寄付をしていた。 こういう人は、Itemized Deductionといって、通常のDeduction以上のDeductionをSchedule Aという用紙で申請する。 年収があっても、住宅ローン金利、固定資産税、寄付金などが引き落とせるので、結果として、それなりのリターンがある。 その方は、Refund Anticipation Loanを選んだ。 当日お金がもらえるというローンを。 多くの人が却下されるのであるが、この人は、すんなりとOKが出て、2000ドルくらいのチェックを手にして、オフィスを出て行った。
前に書いたEIC(Earned Income Credit)をあてにしてくる切羽詰まった人たちとこういった寄付や貯金をきちんとしている人たちは、会話をしていても、どこか違うのである。 収入の多さではなく、計画性というか、お金の大切さを知っているというか。
大きな違いは、寄付をしているかどうか、かもしれない。
たまごが先か、鶏が先か、という論争になりかねない。 でも、寄付というのは、収入があるから寄付するのか、寄付するから収入が増えるのか?
私は、後者だと思う。 苦しいなかでも、きちんと教会などに寄付をする人は、経済的祝福を受けると思う。
旧約のマラキ書3章10節にこうある。
十分の一のささげものをすべて倉に運び、私の家に食物があるようにせよ。
これによって、私を試してみよ、と万軍の主はいわれる。
必ず、私はあなた達のために天の窓を開き、祝福を限りなく注ぐであろう。
***************
うちの教会のパタリロ先生は、親から受け継いだ負の遺産があった。 一億円の借金だったそうだ。 給料前にお米が無くなり、子供がおなかがすいて寝れなかったという話がある。 そんな大変な状況でも、十分の一献金を始めたそうだ。 そして、そのときから、事態は好転しはじめ、一億円の借金はいろんな形で10年でゼロになったそうだ。 今は、借金はなく、支払いの終わった家と大きな土地が与えられている。
先日、我が家で行ったSmall GroupのMeetingでも、あるご婦人が証をしてくれた。 夫婦で経済的にもモラル的にも大変だったとき、十分の一献金を始めたそうだ。 結果として、仕事がどんどんきて、家の支払いがあっという間に終わってしまったそうだ。 おまけに、10年以上できなかった子供も与えられてしまったのである。
私は、自分の収入に関しては、十分の一献金を始めている。 家計のほうは、夫が自ら行うのを待っているが、多少のお金は、家計から献金している。
上記の二方ほどドラマチックではないが、献金ならずとも、人のためにお金をつかうと、不思議と自分に戻ってきたということを経験していた。 それも、クリスチャンになるずっと前のこと。 まだ、私がバブルの寵児であったときのこと。
28歳のとき、家を出て、横浜の元町のそばのマンションで一人暮らしを始めた。 なんの理由かは、覚えていないが、友人に感謝したいという気持ちだったと思う。 時たま、友人を招いて、食事を作ってご馳走していた。 花火だから、とか、自分の誕生日だからとか。 普通、誕生日の当人は、料理はしないわよーって笑われたけど。 でも、結構そういうことをした。 巻き寿司とか、いろいろ作った。 一回、大体1万円から2万円はかけていた。 ときに、借金もしたと思う。 でも、それでも、友人や世話になった人たちには、そういった形で返したかったのである。
すると、何ヶ月か経って、ぜんぜん別のところから、欲しいなぁと思っていたものが送られてきたり、景品が当たったり、払うつもりでいった飲み会で、先方が接待費で落としちゃうよ、ってなことで、ただになったり。 あまり細かくは覚えていないけど。 でも、そういった一連のことがあってから、「金は天下の周り物」だぁ、としみじみと噛み締めたのであった。
そいういう経験から、私は、人のためにお金は惜しまないようにしている。 とくに、食事に関しては。 使うなら、どーんとつかっちゃえ、ってことで。 といっても、何億とか、何万円という単位ではないけど。 困っている人がいるのなら、$20くらいは、お小遣いとしてあげることもある。 まあ、その代わり、洋服は自分たちのためには、ほとんど買わない。 子供たちは、ひざに穴のあいているズボンを平気ではかせている。 おいしいものを食べて、楽しくやっていく事の方が、外見より優先している。 それで良いんだと思ってやってきた。
********************
このTaxの仕事はある意味で、やくざな商売やなーと思う。 本来、Taxのファイリングなんて、ただでやるべきだと思うんですよね。 でも、Taxの法律がこれだけ複雑になったら、それなりの専門知識がいるから、どうしても、有料にならざる終えないのが現実だろうけど。
10年くらい前の大統領候補のSteve Forbsが公約にあげていたのは、「Flat Tax」。 つまり、均一税率。 他の面倒なCreditだの、なんだのっていう調整しない。 これなら、IRSもいらんし、収入の上下関係無く、税収の計算も簡単。 政府での余計な出費もいらない。 私の仕事もなくなるけど、それでもいいや。
そして、EIC(Earned Income Credit)ってのも無くなれば、人によっては、ちゃんと計画して働かざる終えなくなるだろうしね。 そういった「福祉」をあてにして生きてしまうと、悪循環に陥る人も多いだろうし。
私の仕事も、建設的な個人財政経営をアドバイスしていくのも、含まれているんだが、多くの人は、ただただ、「リファンドは、いつもらえるの?」と聞いてくる。
聞く耳を持つクライアントに会えたら、私は、必ず上記のマラキ書3章10節を引用するだろう。 なぜなら、これは、真実であるから。
あかしや番頭
コメント
むかでの皆さんがご覧になってるかもなんで
こちらに記します。
今年も確定申告の提出を済ませました。
「税金ドロボー!」「俺たちがお前を養ってやってる(笑)」なんて、むかでの皆に言われて返す言葉も無かった頃から思うと、納付額に悩まされるなんて信じられない事です。
今は仕事とバンド(まだやってるよ。遊びで)が上手い具合に両立出来て、なかなか快適な状態です。
時代の流れもあるが、この状態に持っていくのに結構苦労しました。
「行きたい場所」さえ決めておくと寄り道、迷い道、遠回りしながらも何とかなっちゃうモンですね。
昨日、久々に横浜行ったんでふとあかしや番頭の事思い出してね。
今生きたい場所は、泊まりで「葉山 教祖大邸宅」です(笑)
PUNK
コメント、有難う。
Routerが故障していたんで、コメント遅れてしまいました。 ごめん。
「プー」だった頃、そういえば、教祖始め、皆で、いったよねぇ。 「俺達がお前を養っているんだ~。」なんて。
「納税額に悩まされる」「確定申告」??? ということは、Punkは、自営業者となったんだ? じゃあ、なんでも経費でおとしちゃえってことかね? ギターも減価償却で、経費として落とせんのよ、アメリカでは。 そっちはどうすか?
仕事とバンドの両立が出来てよかったね!!
時間がかかったけど、それが行きたいところだったから、行けたんだ。
私も、また「道」について迷い始めたけど、仕事のスケジュールと家族とのスケジュールの為に仕事を選ぶより、自分の「心」にかなうところが行きたいところなんだろうなぁ・・・、とここんとこ考えていた事をPunkのコメントで後押しされたような気がします。 ありがとうね。
横浜も、もうすぐ桜かぁ。
「葉山の教祖大邸宅」。 忘れていた!
でも、もし、皆で家族連れで集まれる日が来るといいな!!
懐かしい。
また、引き続き読んでね。 4月15日でTaxの仕事が一段落するんで、またBlogかけると思います。
みんなによろしくね!
あかしや番頭