No. 129 旦那の家族のちょっと不思議な出来事
3日前の火曜日の早朝、メキシコに出張に行こうとしていた旦那に電話があった。じじばばの家からであった。
じいちゃん(旦那のお父さん)、心臓発作起こして病院にいる、だと。
私も飛び起きて、急いで、フライトをオンラインでとってあげた。
旦那は、その日の10時前には、現地に到着していた。
月曜日、じいちゃん、震えて、がたがたしたそうだ。 熱があるから、肺炎かという見方があったのだが、入院した病院の医者が言うには、軽い心臓発作だったそうだ。
でも、今は、じいちゃんは、普通にしていて、数日後には家に戻ってくるそうだ。
今日、旦那を空港まで迎えにいって、実際どのようにして起こったのかを聞いた。
月曜日の朝のこと。月曜日はばあちゃんは、地元の老人会でビンゴをしに行く日であった。 友達が10時に迎えにいくよ、と電話をくれたらしい。いつもなら、迎えに来てもらうそうだ。
しかし、理由もなく、その日は、お迎えを断ったらしい。 ばあちゃんも何故だかはわからないそうだ。
-ところで、ばあちゃん、今年95歳になるんだが、未だに車を運転している。
朝食を済ませ、じいちゃんは居間の定位置のカウチにいたそうだ。10時近くなったので、ばあちゃん、ビンゴに出かける準備をした。そうしたら、じいちゃんが、気分が悪い。救急車を呼べ、と言ったそうだ。
旦那の弟は近くのオフィスにいた。 ばあちゃん、弟に電話して、弟は、救急車を呼んだ。 そして、家に駆けつけてきた。
そのあと一日様子を見た。そして、朝方の5時ごろ、また心臓発作を起こした、ということだ。
そこで、旦那に電話がかかってきた火曜日の朝。
旦那が駆けつけたときは、多少病人のような様相をしていたらしいが、暫くして、顔色も良くなってきた。
昨日は、座って食事をして、いつもと変わらない爺さんだということだ。 家にはこの週末あたりもどるだろう。
もし、ばあちゃんが「いってくるねー!」とお迎えの車に乗って、ビンゴに行ってしまっていたら、じいちゃん、危なかっただろう。
なんで、ばあちゃん、お迎えの車を断ったんだろう。ばあちゃんにも理由がわからないらしい・・・・。
実は、じいちゃん側では、似たような話がもう一つある。
じいちゃんが子供だったとき。 1915年生まれだから、第一次世界大戦中か、第二次世界大戦の前の話。
じいちゃんの父親ってのは、どうやらスパイだったらしい。 いつも海外にいっていた。アフリカにも行っていた。
お陰で、うちには、インパラの角がある。うちの息子は、旦那側からすれば、跡取り、というか、この家系の末裔である。なので、おばさんが、そいういったひいじいさんの遺品をくれたのである。なので、インパラなど、ひいじいがアフリカでしとめてきた動物の角がうちにあるのだ。
このひいじい、代わりモンだったらしい。日本の敗戦の調印式をやった船の上でカメラマンをしていたらしい。じいさんは、ひいじいのせいで、戦時中、スパイ容疑をかけられたし。さらに、ひいじいは、60歳を過ぎてから、20歳代のメキシコ人女性と駆け落ちして、メキシコへ。そこで、生涯を終えた。
じいさんの家系の人たちは、墓の場所もしらんそうだ。うーむ、スパイらしい最期だなぁ。
まあ、そういうことで、このひいじいは、家にいつもいなかったらしい。じいさんの母親はそれでも一人で3人の子供たちを育てあげた。じいさんの話によれば、電気も水道もない場所だった、ということだ。 (この家族、本になって、映画化されたらしい。)
ある日、じいさんの母親はかんづめの切ったふたで、手を切ってしまったそうだ。運悪く、感染してしまい、手がまっくろに腫れ上がったそうだ。このままいけば、敗血症で死んでしまう。夫(ひいじい)は海外。 爺さんは、幼少で、妹がまだ赤ちゃんのとき。
お母さんは、家を出て、歩いて、車が通る道に出た。当時、車はまれであったし、電気も水道もないところに住んでいたから、めったに車は通らない。
赤ちゃんを抱えて、じいちゃんの手を引いて、おかあさんは、どれだけ待ったのだろうか・・・・。
結果的に車が通りかかり、町の医者に連れて行ってもらい、一命をとりとめた、ということだ。
おばさんの話によると、その車の運転手、どういうわけだか、迷うはずのない道に迷ってしまったそうだ。迷った道を走っていると、赤ちゃんを抱えた、長身の女性が道端に立っていたということである・・・・・。
旦那も鮫に食べられそうになったことや、最近では、あやうく正面衝突、ということろを避けた、という死の直前から救われていることが結構ある。
不思議な家系である。
ひいじいさんの遺品はインパラの角だけではなかった。1900年初頭らしいのだが、古い聖書がある。おかあさんの遺品である。 手にとって開いてみれば、当然、King James Version。 細かい活字印刷である。 ところどころ、おかあさんのメモがある。
おばさんが言う。 「ママが聖書をもっていたなんて、知らなかったわ・・・。」
私は、神さんがお母さんを守ってくれた、と信じたい。
旦那も豚インフルエンザが蔓延しつつあるメキシコに出張の予定だったが、急遽、じいさんのところに駆けつけたので、メキシコに行かないで済んだ。旦那がじいちゃんのところに行ってから、メキシコの状況は悪くなった。
これも、そうかもしれない・・・・・。
守ってくれる人がいるんだ。
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明日から数日、オクラホマまで看病にいってくるだべ。
あかしや番頭
コメント
だから、ひいじいも、宗教は関係なかったと思う。
旦那の母=ばあちゃんは、ラテンアメリカ人だから、カトリック。
うちの旦那は、Bush元大統領のBackboneが保守的な福音派がいるのと、アメリカでのキリスト教のやっていることが大嫌いなので、教会には来ません。
わたしとしては、これは、神さんに預けておりますです。
でも、こうやって、家族がまもまれているんだから、はよう、気づかんかい! ですよね。
もしも、一緒に天国にいけなくとも、私ら、天国にいったら、そんな心配もしないから、今から心配したって損損。
さらに、神の選びってものがあるし。
ただ、旦那が天国に行かれるようにするため、私の命は捧げますって神さんには約束したもんね。 だから、あとはたのんますって。 でも、祈っています。