No. 142 親孝行と自分の犠牲
謹賀新年!
いつものように、クリスマスはじじばばのいるSanta Feに滞在して、スキーと料理つくりをした。 もう、10年以上続いているパターンなので、詳しく書くこともないか。
ただ、子供たちが夏から柔道を始めたのだが、それがスキーの上達に役立っているのがありありと見えた今回のスキーであった。 娘はスポーツマンの息子に比べて、多少、スキーの進歩が遅かった。 しかし、今回のスキーでは、柔道のうちこみ(投げる動作の練習”いわば、ゴルフの素振りみたいの)の練習のお陰だろうか、足腰がかなり強くなっていて、中級の斜面に連れていっても、転ばずに降りてきた。 それもすごいスピードで。 以前だったら、何度も転んだのだが。 さすが、私たちの子供たち。 急斜面をものともせず、がんがん滑っていた。 こちらも、だんだんと自分のスピードで滑れるようになってきたので、スキーも楽になってきた。
さて、今回の滞在で出てきた話。 じじばばとの同居。
じじばばは94歳。 2010年の今年に95歳になる。 ばあちゃんは200歳まで軽く生きそうなくらい、元気。 しかし、じいちゃんは、耳もあまり聞こえず、片目は20-30年前に網膜はく離で失明している。 そして、家の中を補助歩行器を使って移動しているが、外にはほとんど出ず、歩くこともしない。 去年の5月には心臓発作を起こして、救急車で運ばれた。 しかし、その後経過がよく、前より元気になったとか。
しかし、年を取ると、どうしても、寝ているときに尿を漏らしてしまう。 これは、括約筋が緩んでしまうから、多くの人もそうなる。 最近は、オムツを履いて寝るようにしている。
そのじいちゃんを面倒みているのが94歳のばあちゃん。 時に、おむつがもれて、ベッドが濡れてしまうことも多々あるそうだ。 さらに、食事もばあちゃんが毎日作っている。 作りおきして、それを数日食べることもあるが、3食きちんとじいちゃんに出している。 外食はあまりしない。 ばあちゃんは外食すきなんだけど、じいちゃんは、まず、家から出たくないから、ばあちゃんはいかれない。 なので、ばあちゃんの負担がかなり増えてきてしまったのである。
旦那の弟がこの数年は、仕事や自分へ郵便物を自分の家に取りに行く以外には、ほとんどじじばばの住むトレーラーに住んでいてくれるから、いざというときは、彼が車で送り迎えすることもある。 しかし、男性だから、家の掃除はしないし、バーベキュー以外は食事は作らない。 さらに、この弟さん、年末に失業して、家の支払いなどでパニックしている状態。
ということで、旦那、弟さん、ばあちゃん、子供たちでちょこっと近郊の町に遊びに行った際、車のなかで、じじばばがダラスの我が家に移ることはどうか、と弟さんから提案があった。
ダラスのこの家を買ったとき、二階建ての家は避けた。家族4人だから、子供部屋二つに夫婦の寝室があれば十分であるが、もう一寝室の4ベッドルームの家にした。
それは、私の親か旦那の親がいつか住むかもしれない、ということを予想してのことであった。 私の両親はすでにいない。 だから、残っている部屋は、今は、じじばばの為に用意されているのである。
私は旦那と結婚して・・・・ええーっと、何年たつんだ? 1994年だから、今年で16年目。 (去年の15周年の記念日も二人ともすっかり忘れていて、いまだに二人でのディナーは行っていない。)
シンガポールにいた2年を除き、その16年間、じじばばには、しょっちゅう会っていたし、フロリダに私たちが住んでいたときは、一回の滞在が1-4ヶ月、ということもしばしばであった。 そういった付き合いのなかで、私はじじばばから嫌な思いをさせれたことが一度もなかった。 もう、ファミリーである。 私の両親亡き後は、じじばばが私の親である。
******
この話が出てから、私はまず、家具の配置、必要な家具、備品を考え始めて、年始からIkeaにいって、準備を始めた。 彼らの部屋からトイレへは、手すりが必要だろう、とか、クローゼットの扉をあけると、シングルベッド二つはいらないから、戸を取り払って、カーテンにしようか、とか。
うちではケーブルテレビはないけど、じじばばのお友達はテレビ。 だから、ケーブルテレビの加入費用はじじばばに払ってもらおう。 でも、子供がいる間は、居間のケーブルテレビは見れないように、ブロックさせてもらおう。 彼らの部屋にも、当然テレビを入れる。 フラットテレビを買ったばかりだから、壁掛けにすればいいし。 In-law Quarter:隠居の離れ、というのも、私たちのオフィスのあるところを改造すれば出来る。 しかし、家族6人、うるさいけど、一緒のところで過ごし、一緒に食事をしたほうが良いのでは、と思う。 二人だけ隔離されると、ぼけてしまうし。
一方、私が毎日食事を作ると思われたら困るな。 子供の柔道と習い事で、週3-4回しか夕飯は作れない。 朝食と昼は自分たちでやってもらおう。
私は乾燥機は極力使わず、電気を節約しているけど、じじばばの洗濯は自分でやってもらって、乾燥機を使ってもらおう。 その分、電気代がかかるから、生活費を入れてもらおう。
いづれ、家での介護が必要となるから、そういった介護のヘルプはじじばばの収入のなかから雇ってもらおう。 老人保健で家での介護サービスが受けられる保険に入っていなかったので、自腹となるのである。 私は子供たちの世話で手がいっぱいだから、介護のほうは、あまり手伝えない。
でも、食事を作る負担、掃除をする負担はばあちゃんから減る。
私も仕事で子供のPick Upに間に合わないときは、友人に子供を私の家まで届けてもらえば、ばあちゃんがいるから、安心、という利点もある。
老人クラブがうちから来るまで1分のところにあるので、ばあちゃんは、自分で車を運転していってもらえばいいし。 (94歳だが、いまだに車を運転しているのである。)
・・・・・・
・・・・・
・・・・
と、いろいろ考えているのである。 いろーんなことが頭のなかをめぐり、眠れない夜もあった。
さらには、私自身の犠牲のことも考えてしまった。 今は子供の世話で自分のキャパは85-90%埋まってしまっている。 残りの15%は自分の心身の休養の為に空けておきたいから、そこをじじばばのことでは、埋めたくない。 さらに、今仕事が始まったから、キャパは95%埋まっている。
来年はパナマ、再来年は日本への長期旅行を考えている。 その計画を潰されたくないなぁ。
旦那もばあちゃんもパナマ人だから、声がでかい。 本当にうるさい。 たまには静かな時間があるのかなぁ。
旦那も退職考えているから、退職後、経済的にやっていかれるかなぁ・・・・。
そういった懸念項目を考え始めると、一歩あとずさりしてしまうのも正直な気持ち。
モーゼの十戒に
親を敬え。 そうすれば、この世でのあなたの齢が長くなるから。
とある。
神さんが言うのだから、そうだ。 それに、親を大切にする人ってのは、なんだかんだ恵まれている。 だから、もし、同居が神さんの目にとって正しいことであれば、私はそうする。
でも、私は人間だから、不安がよぎることもある。 保身を考えてしまう。
なので、神さんに頼む。 同居となったら、うまくいくようにしてください、と。
******
旦那の弟に電話したら、急に、じじばばがそちらにいくのは、大分先だ!という。 話を聞いていると、失業したため、収入が減り、自分の家の確保のことでパニックを起こしていたようである。 その家も、一番下の弟(旦那は3人兄弟)が不動産屋をやっているころ、不完全な家を売りつけられてしまったようだ。 なので、すぐ売れる状態ではない。
あれま~、自分から言い出したことなのに。 でも、パニックしているので、今、オバマ政府が出しているMakingHomeAffordable Programという住宅ローンの軽減プログラムをサーチして教えてあげた。 文句、愚痴も聞いてあげた。 そうしたら、落ち着いたみたい。
でも、今年の同居はどうなるかな、ということみたい。
まあ、とにかく、今できる準備で今の我が家の家族に必要な家具など、揃えたり、配置変換したり、とやってみますか。
なんだかんだいって、同居というすごい変化に対応しなければいけないのは94歳の老人二人なんだもんね。 こちらのほうが大変だろうな。
多少の不安はあるけど、同居について、内心、楽しみにしている部分もかなりある私である。
あまり心配せず、神さんにいろいろと頼んじゃえばいいしね!
と脳天気な自分にもどった今日である。
あかしや
いつものように、クリスマスはじじばばのいるSanta Feに滞在して、スキーと料理つくりをした。 もう、10年以上続いているパターンなので、詳しく書くこともないか。
ただ、子供たちが夏から柔道を始めたのだが、それがスキーの上達に役立っているのがありありと見えた今回のスキーであった。 娘はスポーツマンの息子に比べて、多少、スキーの進歩が遅かった。 しかし、今回のスキーでは、柔道のうちこみ(投げる動作の練習”いわば、ゴルフの素振りみたいの)の練習のお陰だろうか、足腰がかなり強くなっていて、中級の斜面に連れていっても、転ばずに降りてきた。 それもすごいスピードで。 以前だったら、何度も転んだのだが。 さすが、私たちの子供たち。 急斜面をものともせず、がんがん滑っていた。 こちらも、だんだんと自分のスピードで滑れるようになってきたので、スキーも楽になってきた。
さて、今回の滞在で出てきた話。 じじばばとの同居。
じじばばは94歳。 2010年の今年に95歳になる。 ばあちゃんは200歳まで軽く生きそうなくらい、元気。 しかし、じいちゃんは、耳もあまり聞こえず、片目は20-30年前に網膜はく離で失明している。 そして、家の中を補助歩行器を使って移動しているが、外にはほとんど出ず、歩くこともしない。 去年の5月には心臓発作を起こして、救急車で運ばれた。 しかし、その後経過がよく、前より元気になったとか。
しかし、年を取ると、どうしても、寝ているときに尿を漏らしてしまう。 これは、括約筋が緩んでしまうから、多くの人もそうなる。 最近は、オムツを履いて寝るようにしている。
そのじいちゃんを面倒みているのが94歳のばあちゃん。 時に、おむつがもれて、ベッドが濡れてしまうことも多々あるそうだ。 さらに、食事もばあちゃんが毎日作っている。 作りおきして、それを数日食べることもあるが、3食きちんとじいちゃんに出している。 外食はあまりしない。 ばあちゃんは外食すきなんだけど、じいちゃんは、まず、家から出たくないから、ばあちゃんはいかれない。 なので、ばあちゃんの負担がかなり増えてきてしまったのである。
旦那の弟がこの数年は、仕事や自分へ郵便物を自分の家に取りに行く以外には、ほとんどじじばばの住むトレーラーに住んでいてくれるから、いざというときは、彼が車で送り迎えすることもある。 しかし、男性だから、家の掃除はしないし、バーベキュー以外は食事は作らない。 さらに、この弟さん、年末に失業して、家の支払いなどでパニックしている状態。
ということで、旦那、弟さん、ばあちゃん、子供たちでちょこっと近郊の町に遊びに行った際、車のなかで、じじばばがダラスの我が家に移ることはどうか、と弟さんから提案があった。
ダラスのこの家を買ったとき、二階建ての家は避けた。家族4人だから、子供部屋二つに夫婦の寝室があれば十分であるが、もう一寝室の4ベッドルームの家にした。
それは、私の親か旦那の親がいつか住むかもしれない、ということを予想してのことであった。 私の両親はすでにいない。 だから、残っている部屋は、今は、じじばばの為に用意されているのである。
私は旦那と結婚して・・・・ええーっと、何年たつんだ? 1994年だから、今年で16年目。 (去年の15周年の記念日も二人ともすっかり忘れていて、いまだに二人でのディナーは行っていない。)
シンガポールにいた2年を除き、その16年間、じじばばには、しょっちゅう会っていたし、フロリダに私たちが住んでいたときは、一回の滞在が1-4ヶ月、ということもしばしばであった。 そういった付き合いのなかで、私はじじばばから嫌な思いをさせれたことが一度もなかった。 もう、ファミリーである。 私の両親亡き後は、じじばばが私の親である。
******
この話が出てから、私はまず、家具の配置、必要な家具、備品を考え始めて、年始からIkeaにいって、準備を始めた。 彼らの部屋からトイレへは、手すりが必要だろう、とか、クローゼットの扉をあけると、シングルベッド二つはいらないから、戸を取り払って、カーテンにしようか、とか。
うちではケーブルテレビはないけど、じじばばのお友達はテレビ。 だから、ケーブルテレビの加入費用はじじばばに払ってもらおう。 でも、子供がいる間は、居間のケーブルテレビは見れないように、ブロックさせてもらおう。 彼らの部屋にも、当然テレビを入れる。 フラットテレビを買ったばかりだから、壁掛けにすればいいし。 In-law Quarter:隠居の離れ、というのも、私たちのオフィスのあるところを改造すれば出来る。 しかし、家族6人、うるさいけど、一緒のところで過ごし、一緒に食事をしたほうが良いのでは、と思う。 二人だけ隔離されると、ぼけてしまうし。
一方、私が毎日食事を作ると思われたら困るな。 子供の柔道と習い事で、週3-4回しか夕飯は作れない。 朝食と昼は自分たちでやってもらおう。
私は乾燥機は極力使わず、電気を節約しているけど、じじばばの洗濯は自分でやってもらって、乾燥機を使ってもらおう。 その分、電気代がかかるから、生活費を入れてもらおう。
いづれ、家での介護が必要となるから、そういった介護のヘルプはじじばばの収入のなかから雇ってもらおう。 老人保健で家での介護サービスが受けられる保険に入っていなかったので、自腹となるのである。 私は子供たちの世話で手がいっぱいだから、介護のほうは、あまり手伝えない。
でも、食事を作る負担、掃除をする負担はばあちゃんから減る。
私も仕事で子供のPick Upに間に合わないときは、友人に子供を私の家まで届けてもらえば、ばあちゃんがいるから、安心、という利点もある。
老人クラブがうちから来るまで1分のところにあるので、ばあちゃんは、自分で車を運転していってもらえばいいし。 (94歳だが、いまだに車を運転しているのである。)
・・・・・・
・・・・・
・・・・
と、いろいろ考えているのである。 いろーんなことが頭のなかをめぐり、眠れない夜もあった。
さらには、私自身の犠牲のことも考えてしまった。 今は子供の世話で自分のキャパは85-90%埋まってしまっている。 残りの15%は自分の心身の休養の為に空けておきたいから、そこをじじばばのことでは、埋めたくない。 さらに、今仕事が始まったから、キャパは95%埋まっている。
来年はパナマ、再来年は日本への長期旅行を考えている。 その計画を潰されたくないなぁ。
旦那もばあちゃんもパナマ人だから、声がでかい。 本当にうるさい。 たまには静かな時間があるのかなぁ。
旦那も退職考えているから、退職後、経済的にやっていかれるかなぁ・・・・。
そういった懸念項目を考え始めると、一歩あとずさりしてしまうのも正直な気持ち。
モーゼの十戒に
親を敬え。 そうすれば、この世でのあなたの齢が長くなるから。
とある。
神さんが言うのだから、そうだ。 それに、親を大切にする人ってのは、なんだかんだ恵まれている。 だから、もし、同居が神さんの目にとって正しいことであれば、私はそうする。
でも、私は人間だから、不安がよぎることもある。 保身を考えてしまう。
なので、神さんに頼む。 同居となったら、うまくいくようにしてください、と。
******
旦那の弟に電話したら、急に、じじばばがそちらにいくのは、大分先だ!という。 話を聞いていると、失業したため、収入が減り、自分の家の確保のことでパニックを起こしていたようである。 その家も、一番下の弟(旦那は3人兄弟)が不動産屋をやっているころ、不完全な家を売りつけられてしまったようだ。 なので、すぐ売れる状態ではない。
あれま~、自分から言い出したことなのに。 でも、パニックしているので、今、オバマ政府が出しているMakingHomeAffordable Programという住宅ローンの軽減プログラムをサーチして教えてあげた。 文句、愚痴も聞いてあげた。 そうしたら、落ち着いたみたい。
でも、今年の同居はどうなるかな、ということみたい。
まあ、とにかく、今できる準備で今の我が家の家族に必要な家具など、揃えたり、配置変換したり、とやってみますか。
なんだかんだいって、同居というすごい変化に対応しなければいけないのは94歳の老人二人なんだもんね。 こちらのほうが大変だろうな。
多少の不安はあるけど、同居について、内心、楽しみにしている部分もかなりある私である。
あまり心配せず、神さんにいろいろと頼んじゃえばいいしね!
と脳天気な自分にもどった今日である。
あかしや
コメント
2010年よろしくお願いいたします(^-^)/
楽しいクリスマスご家族と..
って思ったら同居話。
母であり妻でありお仕事もしていらして
さらにお嫁さんという立場..
書いてて
独り身のたかねは(^^);すみませ〜んって感じです。
でも自分で思い悩んで止まるんではなくって
祈って前に進むんですよね(^-^)
たかね昨日本当に胸が苦しい位悩んで
なのに祈る事をすっかり忘れていて
せっかく焼けたたまごかすてらうっかりつぶしたりして
ちょっとグルグル迷宮に★
で、深呼吸して
「御心のままなりますように。」
と祈って落ち着いて仕事に戻ったら
数時間後三週間胸につかえていたその心配事が
さらっと解決(?_?)
泣きながら感謝の祈りでした。
神様にとらえられていてありがたいなぁ〜と思ったのでした。
これからもどうぞよろしくお願いしま〜す☆
返信おそくなってすみません。 仕事はじまってしまいましたです。
悩む時って、神様を忘れがちですよね。 でも、そういうときこそ、神さんを「わしを頼ってちょ!」と待っていると思います。
私は以前、忙しさにかまけていて、がたがたしている時に、教会の人を通じて神さんに言われてしまったことがあります。
「娘よ!もっと話かけておくれ!」と。 あー悪いことをしたなぁとおもいました。
仕事が始まり、また精神的時間的に余裕の無い日々が始まってしまいます。 でも折りに触れて、神さん、ありがとう!と感謝するようにしています。
ところで、潰れて卵カステラでも、おいしそうですね!!