No. 236 聞かれる祈りのコツ?
こんな話を聞いたことがある。
息子を殺した犯人が釈放されるときに、その殺人犯が求刑され、罰金刑が課された。
被害者の父親はこういう条件をつけた。
「毎日一ドルのチェックを息子の名前で、一生、ここに送り続けなさい。」
暫くは、罪の意識の為、毎日こつこつとチェックを書いていた。
しかし、1年も経つと、チェックを書く作業は、かなりつらくなってきた。
毎日毎日自分の罪をチェックを書くたびに、思い起こされたからである。
一ドル、という金額の少なさに、これは、簡単だぜ、と承諾して始めたこと。
しかし、これは、究極の拷問であったのだ。
現在であれば、Online Bankingで自動に設定すれば、何もせずに、毎日お金は送られていくだろうけど。
この毎日何かをする、というのは、結構難しいだろう。
毎日の継続の習慣ができる人はいる。
あたしは、できない方である。
あることを始めても、仕事で忙しくなると、忘れてしまう。
途中までやりかけたペーパーワークもどこかへ。
ある時、その紙を見つけて、「なんだったっけ?」という有様。
本当に、良く忘れる。すっぽかす。怠惰である。
今日、聖書を開けたら、以下の箇所が出てきた。
ルカ 18:18
また、イエスは、失望せずに常に祈るべきことを、人々にたとえで教えられた。
卒業式で、地元の名士と呼ばれる人がくる。
小学生、中学生を前に、1-2時間、演説をしていた、というかすかな記憶がある。
でも、今、思い出そうとしても、その時の演説なんぞ、まったく覚えていない。
その人間が誰だったかも、覚えていない。
その人間がメッセージを伝える相手は、卒業する子供たちではなく、校長先生、先生たち、親御さんたちだったのだろう。
一方、アメリカの大学を卒業するときに、来てくださった方は、宇宙飛行士だったかたであった。 アフリカンアメリカンの人。
完結なメッセージで、最後の締めくくりが、”Stay Focus!”だった。
宇宙船の外部で、何かを修理するときか、何かをガイドするとき、ロボットアームを使って、細かい作業をしたときの話だった。Focusして、その業務を達成した話だったと思う。
この「Stay Focus!」という言葉は、心に残っている。
上記より、神さんに聞いてもらえるお祈りって何かコツがあるんだろうか? と考える。
韓国のチョー・ヨンギ牧師は、「具体的に祈ることが大事」と著書の中で行っている。
なるほど、スペックを細かく書いて、神さんに頼むのね。
食前の祈り、というのは、はたから見て、”クリスチャンがいつもやっているやつね”、と多くの人がご存じだ。
あたしは、あまりすきじゃなかった。
だって、おなかすいているのに、長々と祈る人がいる。
祈りながらも、心のなかでは、「早くせんかい!」と言っているあたし。
でも、よくよく考えれば、人間の習慣の中で絶対に忘れないのは、食事。
だから、食前の祈りは、ご飯食べる前の習慣にしてしまえば、楽に毎日3回は祈れることになる。
これ、考えた人、賢い。
でも、ちんたら祈る人、賢くない。
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祈りも、まず、感謝だけを神さんにしようと思う。
自分の子供が知らないうちに、命を救われていたし、あたしら家族も2005年のスマトラ沖の津波から、命を救われていた。
それだけで、十分だ。
だから、食前の祈りは、「神さん!命をありがとござんす!」で終わってしまう。
仕事前の祈りは、上記通り、「いのちありがとござんす」から始まり、
「神さんのお国がここになされれば、すごーいので、そうなりますように!」
をまず、祈る。
そして、祈りたいことを簡潔に述べるだけ。
神さんだって、だらだらした、焦点のない祈りは聞きずらいだろうな。
だから、直球を投げるように、早く、的を得たことを申し上げる。
そして、食事の前、仕事を始める前に祈る。
おおー、こんな忘れっぽい私でもできるじゃん。
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