No. 36 親切・不思議な予感

この月曜日、7月17日(アメリカ時間)、またインドネシア、ジャワ島南部で地震が発生。 津波が来た。 死者行方不明者は今日の18日で800人を超える模様。 ダラスの今日の新聞には、「沖を見ると、黒く高い波が襲ってくるのが見えたので、生後11ヶ月の息子を抱えて逃げた。 振り返ると、我が家に津波が襲い掛かって、めちゃくちゃになった。 そして、私は波にたたきのめされ、子供が腕から抜けてしまった。 息子は波にさらわれた・・・」とIta Anitaという母親の弁。 

自分の子供たちが一瞬にして、いなくなったら、私と旦那は生きていかれるだろうか。 可愛いあかちゃんをさっきまであやしていたのに、次の瞬間は、その我が子が波にのまれてしまう、という事実。 老若男女、富めるもの、貧しいもの、なんの分け隔てもなく、一瞬にして、召されてしまう、という "Act of God" 。 日本語では、不可抗力と訳すが、これも主の計画なのか・・・・。 インドネシアにこれから何がおこるというのか。  インドネシアの津波 その一 を書いたのはなんと2ヶ月も前になってしまっていた。 そろそろ、思い指を上げて書き始めなければならぬ。

と、今晩書こうと思っていたんだけど・・夕方、というか夜、ちょっとしたことがあって、もうだめよ。 疲れたので、そのちょっとしたことを書く。

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MixiというアメリカのMy Spaceのようなコミュニティーサイトが日本にもMy Spaceの一年後発足した。 そこに、私の別のNetサークルで知り合い、香港で会った友達が紹介してくれて、入れてくれた。 このコミュニティー、紹介制です。  何かのきっかけで、私の出身高校ー神奈川県立希望が丘高校(旧制でいえば、神奈川一中、通称、神中、神校)出身の人がいたので、高校の名前を出して、サーチしたら・・・・あったあった! もう、懐かしく、うれしく、トピック読み始め、書き込み始め、よく通った喫茶店の消息のトピックに燃えてしまった。 じゃあ、中学校と小学校(同じ希望が丘)のコミュニティーはあるかな?って検索したら、ありました。 ありました。 校歌も覚えているよ、しっかりと。 母に手をひかれていった小学校の入学式、卒業式、先生にほのかな思いを寄せた中学。 バスケットにあけくれていたけど、悩みの多かった高校。 桜が75本くらい植わっている高校なんですよ。 OB会の組織大きいし、先輩には本当に世話になった。 伝統もあるし、有名人も沢山輩出している。 もう100年以上たつ高校だもんね。 昔のこと、思い出して、涙でてきちゃって・・・・。 ということをしていたら、夜中の3時になってしまった。

今朝、子供たちに起こされたのがなんと朝の10時。 ああ、だらしない。 もったいない。 でも、ぼーっとしていた日中であった。 なんとなく、落ち着かないので、新約聖書の第一コリント人への手紙を読む。 そうして、山のようにある洗濯物をテレビを見ながらたたんでいた。 その「落ち着かない」感じが続いていたが、寝不足だろうと思っていた。

子供たちは、いつものように、近所の子供の家へ遊びにいっては、帰ってくる。 私はぼーっとしているので、本も読む気力がない。 なので、映画見に行こうか? ダディーは出張でいないから、ちょっと涼しくなる夕方に出よう、といったら、子供たち、大喜び。 「イェ~イイ」だって。

冷凍のオーガニックピザ(というのがあるんだよね)を焼いて、早い夕飯にして、さて、私のハンドバッグを探したんだが・・・・・・・えっ・・・・・所定の場所にもない。 う~む。 寝室は? ない。 私のオフィスは? ない。 ??? 夕べ、一條レストランにいったあと、ちゃんと鍵開けて家に帰ってきたんだから、あるはず。 冷や汗がでた。 コンピューターに向かい、銀行口座とクレジットカードの口座をチェックした。 昨日のまま。 不審なひきおとし、チャージはなかった。

再度、探すが蒸発したように、見つからない。 私が夜中までオフィスでコンピューターで遊んでいる時に、人が忍び込んで、ハンドバッグだけもっていったのか? それとも、今朝、子供たちが玄関の戸を開けっ放しにしたときに、誰か家に入ってきて、もっていったのか??? ああー、どうしよう。 バケーション、この週末からだよ。 それにグリーンカード(永住権カード)も、ハンドバッグにある財布の中にあるんだよね。 

以前、パタリロ夫人のバイブルスタディーの時の話。 昔、パスポートが突然、行方不明になったそうだ。 焦ったパタリロ夫人、神様に祈ってお願いしたんだって。 そうしたら、赤ちゃんのイメージが浮かんだそうだ。 どうやら、パスポートは赤ちゃんが遊んで入れ物からだしたらしい。 見当をつけて、子供が行きそうになった場所を探したら、見つかったそうだ。 すげーな、神様。 紛失物発見までしちゃうんだから。 

だから、私、祈っちゃったよ。 ベッドの横にひざまづいて、ベッドの上にひじを乗っけて、「こまるんですよ、なくなると。 だから、ハンドバッグどこにあるか、教えてください」って。  でも、イメージなんかこなかった。 だから、もう一度、探した。 家の中、一周して、また、寝室に戻った。 ふと、考えが浮かんだ。 もしかして、ベッドの下? のぞいた。 無い。 いや、もっと奥の方・・。  あった!!

なんでこんなに奥にあるんだ? バッグはお勝手か、ベッドの横のカーペットの上が定位置なのだが、なんで、こんなところに?  多分、下記の二つかもしれない。

推理一: 猫がベッドの下にもぐったとき、バッグの肩紐が足に引っかかり奥までバッグを引き込んだ。
推理二: ベッドの下にもぐりこんだ猫をおっかけた犬のプップちゃんが、バッグを鼻で押してしまった。


さて、どたばたしたけど、見つかった。 5時ちょっとすぎ。 映画の上映は5:45PMだから、間に合うよ! と子供たちと車に乗り込んだ。 場所があやふやだったので、ちょっと迷ったけど、上映時間に十分間に合った。 映画は、「Pirate of the Carribbean: Dead Man's Chest」 Jonny DeppがストーンズのギタリストのKeith Richardsの雰囲気と仕草を真似て、Captain Sparrowという主人公の役をしている。 Jonny Depp, 俳優としての力量が好きなので、一目置いている。

映画の内容? 第一作目のPirates of the Caribbean: Curse of the Black Pearl よりも、細かいところにコンピューターグラフィックなのか、特殊撮影なのか、小さい電動仕掛けの小物なのか、とにかくスペクタクルであった。 ちょっとオトボケのところ、第一作踏襲している。 また、助演男優(Orlando Bloom)、助演女優(Keira Knightley:すこしBrooks Shieldsに似ている)も、第一作目と同じ。 ただ、Dead Man's Chestは完結せず、次回に続く内容であった。 日本では、7月22日ごろ公開かな。


その映画上映中、ふと車のことが気になった。 えーっとドア、ちゃんと閉めたっけ? と。 うちの車、Honda Odyssey 2005なので、ミニバン。 後ろのドアはスライド式で、鍵についているボタン一つで開閉が出来る。 鍵も赤外線コントロール。 鍵を閉めたかどうかの確認は、ボタンを再度押すと、クラクションが鳴る。 そういった作業をしたかどうか、まったく記憶になし。 この車、スターターのところを壊して、ジャンプスタートすると、すぐ車が止まってしまうか、まったく作動しない、という盗難防止機能付き。 なので、ドア開けていても、理論上は盗まれない。 レッカーとなると別の話だけど。 もし、盗まれていても、映画の途中でも、あとでも、結果は同じだから・・・・と外に出て、確認せず、そのまま映画を見続けた。 心の端っこには、気にかかりながらも。

8時過ぎに映画館をでた。 車はあった。 あったよ~ん。 とにまにましながら、近寄っていくと・・・・左前車輪がぺちゃんこになっていた。 ヘっ?  唖然。  ぺったんこ。 つまり、パンク。 来る時は、なんともなかったのに。 誰かが空気抜いたか、または、何かが刺さっていて、ゆっくりと空気が抜けたか? 多分、上映中に急に車のことが気にかかったときに、起きたんだろう。 AAAという日本でいうJAFに電話をと思ったら、携帯も忘れていた。 旦那はメキシコ出張中。

子供たちと3人でタイヤを見ていると、映画館から出てきた子供ずれの若いお父さんと30-40歳代くらいの感じの良い、普通のご夫婦が近寄ってきてくれて、すぐに手を差し伸べてくれたのである。 男性二人でスペアタイヤに換えてくれた。 5ドルつづしかなかったから、水でも飲んでください、と出しても受け取ってくれなかった。 その上、家はどこか、どうやって帰るか、と聞かれ、「僕たちもそっち方面だから、後からついていくよ。」とまで行ってくれ、事実そうしてくれた。  

本当にありがたいね。 アメリカで何度こういうことで、助けてもらったか。 フロリダの95というハイウエイでパンクして、一番左車線(日本でいう左車線で、追い越し車線)に停車せざる終えず、横をぶんぶん時速130-150kmで車が飛んでいく。 これはこわかった。 そしたら、突然、「You need help?」と青いオープンカーからお兄さんが降りてきた。 先で停まって、バックしてきてくれたようだ。 その人も、あっという間にスペアタイヤに変えてくれて、あっという間に去ってしまった。 車が家のそばでエンコしたら、若いカップルが駆けつけてきてくれて、押してくれた。 別のところでエンコしたら、イラン人の女性が停まってくれて、彼女の家まで乗せて行ってくれた。 そのあと、この人の息子の家庭教師をすることにまでなった。 

こうやって助けられると、同じトラブルにあっている人ことに同じように手を差し伸べようと思う。 車のスペアタイヤはあまりできないけど、車を押すとか、歩いている人を乗せるとかね。 事実、そうしてきた。 去年の夏かな、家のそばの高速で車がエンコしていた。 お父さんと子供が路肩で困ったような様子でたたずんでいた。 男性だけだったら、停まらないけど、子供がいたので、とまった。 聞くと、もう40分もそうしていたとか。 買い物帰りだったので、二人に買ってきたばかりのボトルの水をあげて、冷房がんがんつけてあげた。 迎えのタクシーが来た時、その人、お金くれようとしたけど、受け取らなかった。 おたがいさまだもんね。 こういうこと、これからも、続けていく。 

日本だと、公の場所で人を助けることって、周りの目を気にしちゃうから、しない人が多いと思う。 でもさ、電車の席は若い人で、疲れていなかったら、なるべく年取った人とか、妊婦さん、体の調子が悪そうな人には、譲ってあげてね。 お子さんを抱えている人、荷物を沢山持っている人へ、ドアを開けてささえてあげるだけでもいい。 私、18ヶ月の子供つれて、死にそうな母の元にいったときの滞在で、大宮ー横浜間を毎日2時間かけて通った時、電車の席、譲ってもらったの一回だけだった。 その人の顔とお姿、忘れられない。 

駅にエレベーターあるところも少ないし、京浜東北桜木町みたいに、エレベーター使うのに、電話かけて、職員に来てもらわなければならないところなんて、最悪だ! 実際に電話かけたら、今いかれないんですよね。 だと。 そのときゃ、私のスーツケースに子供抱え、妊娠8ヶ月の友達がいたんだよね。 ばかやろー!桜木町駅だった。 そして、小泉首相! いちど、車椅子に乗って、東京を電車でめぐってみろ!と新聞に投書しようと思ったよ。 
人に優しく、親切にし、困った人を見れば助ける・・・これは、クリスチャンだからそうする、強いては”そうしなさい”ってことでもない。 信仰は行いではない。 だれでも、仏教徒であろうが、イスラム教徒であろうが、できることである。 自分がつらいことを経験し、助けられた人なら、尚更、そうできるのである。 苦しみ、困ったこと、は経験しないほうがいい。 でも、経験しちゃうもんだからなあ。 でも、そういうことを通して、人を助け、親切にする心も芽生えるよ。



さて、いやな予感のする日というのは、久々であった。 8時半に自宅に戻り、メキシコにいる旦那に電話。 変な日だったんだよ、といったら、僕も、だって。 「300ペソ(70ドルほど)くらいがお財布から消えていた。 夕べ、食事にいったけど、そのとき、どうかしたか、ポケットにいれたか・・・」だって。 ぎぇ~、変な日だ。

こういういやな予感、って誰でも経験してるよね。 母もそういう予感があたる人であった。 母を長野県へ車で連れて行ったとき、横浜の内部に家がある我が家では、昔、中央高速は、河口湖から乗っていた。 そのあとは、八王子方面の普通一般道路を通って家に帰る。 当然、中央高速は笹子トンネルで渋滞。 だから、河口湖インターを出た時は、暗くなっていた。 でてから、山道のカーブにあるドライブインで食べようか、と母に進言したら、「なんか、いや~な予感がするのよ。 やめて家に向かいましょう。」 そのあと、知ったことは、そこで事故があったんだよね。 ぞ~っとするわ。

また、今日のように、ハンドバッグ見つからない、ってときは、外にでるべきではなかったな? なんて思ってもしまう。 一年半前の私だったら。 また、2度あることは、3度ある、ってことも考えたりして。 人によっては、大殺界の年? 大殺界の月? なんて、おもっちゃう人もいるでしょう。 

細木数子さん、去年は本当に売れたもんね。 まあ、確かに殺界の月ではある。 しかし、今、私には、イエス兄さんと天のお父さんがそばにいる。 災いを避けることは、重要だし、万人の望むところだ。 しかし、困難、災いはくるものである。 それを通して、天のお父さんの存在、なされることがわかることがある。 六星占星術は確かに振り返れば的中率は高い。 しかし、イエス兄さん、お父さんは、それを更に超えた、もっと偉大なものなんである。 母の死を通して、占い以上のものすごいことがわかった。 

これについては、いつかじっくり書かせていただきやす。 では、ごめんなすって。


あかしや番頭

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