No. 70 GPS

先週の終わりから、旦那とのコミュニケーションの時間をしっかりと持つため、夜9時の旦那の就寝時間以降は、コンピューターに向かうのを辞めた。 でも、今日は、旦那は出張。 それに、神さんに書けって言われているようだ。 日本行きの準備やら、ケーブルから光ケーブルのブロードバンドに変える工事やら、息子のサッカーやらでくたくたなので、30分以内で書いてみようと思う。


自慢ではないが、私は野外や路上での方向感覚が悪くない。 太陽の場所とか、感覚的に方向がわかる。 本当に迷って困ったというは、イタリアのベネチアでまよって、ウィーン行きの夜行列車の出発5分前に列車に飛び込んだということくらい。

一方、旦那は始めての場所は方向音痴。 歌も音痴。

だからか、狩猟のポイントを記録しておくためか、GPSのナビゲーションの端末をだいぶ前に購入した。 ちょっとした遠出には、このGPSを持っていく。

GPSとは、Global Positioning Systemの略で、衛星からの信号を受けて、地球上の位置を確定するシステム。いまや飛行機も船も使っている。

この週末、旦那の上司というか、仲の良い人の別荘というか、キャンピングカーの置いてある湖畔のコミュニティーに行ってきた。 これは、2006年の夏あたりの弊投稿「みあげてごらん、夜の星を」に書いた場所。 我が家から2時間のところ。 ダラスの北東にあり、ルイジアナ州よりである。


さて、旦那はこのGPSを車に乗せて発信した。 子供の日本語学校からの出発であった。 私は、一回行った場所なので、方向、使う道、ハイウエイはあたまに入っていた。 

このGPS, うるさい。

そろそろ曲がる、ってときに、「ビビッ」と言う。 今、曲がれ、ッちゅー時には、、「ビビーッ!」 

さらに、このGPS, 危ない。

運転しながら、旦那、「ピッピッピッ」って、GPSの機械のボタンを押すもんだから、こちとら、事故になりやせんか、とひやひや。


私にとっては、道順と方向をを最初から頭にいれておいて、肝心な右か左かの曲がる方向と場所だけ掴んでおけば、大丈夫なのであるが、旦那は、GPSに頼っている。 なんか面白くない。 あぶない。 うるさい。


さて、日本語補習校をでて、私はてっきりMarshという道を右にまがって、635というダラスを中心の環状線を通って、I-30というハイウエイを東にいくもんだと思っていた。 そしたら、旦那は、「Marshを左だ。」という。 

「なにぃ!! ここは、右じゃないの?」 

でも、左だというので、左にまがった旦那。 これからいく場所は東南の方向にあるのに、なんで北にいくんだよ!

いつもの調子で、「この機械、壊れているよ! 間違った方向にいけっていってるじゃんか!!」と怒る私。

車の中でのナビゲーションについては、険悪な雰囲気になる私たち夫婦なのである。

車はどんどん北に向かう。 地図をみると、幹線道路までは、結構あるし、時間かかりそう、と私は判断。 暫く行ってから、地図をみて、旦那に南に進路変更させた。


Rowlettとか、Rockwallといううちの教会のブランチみたいな集会が行われる場所も通った。 ほうほう、こういったところなのか、と見ながら。 町を通るので、信号が多く、工事中でもあったので、かなり時間を損した。 でも、旦那は「二つのナビゲーターには、従えん!」と、GPSを切ってしまった。 うーん、信号はだめだなぁ、と私も、目的地まで直線のようである田舎道を諦めて、I-30というハイウエイを通ろう、と決めた。


さて、予定よりだいぶ遅れて到着。 夕食したあと、モーターボートで湖を走る。 橋げたには、つばめの巣がたくさんあった。 それを眺めたり、ボートに乗っているうちのばか犬の耳が風に吹かれてなびいているのを見て、皆で大笑いしたり・・・。 翌日は、湖に張り出している桟橋で子供たちと旦那は釣り。 すっぽんが釣れてしまったり。 私はばか犬に泳ぎを教えようと、桟橋から何度も水に突き落としたり・・・・。 

と、結構楽しんだのであった。 旦那もキャンピングカーのなかでぐっすり眠れたと上機嫌。


帰り道は、GPSの言うとおりに帰ってやろうじゃないの、と私は提案。 行きは家からではなく、補習校出発だったから、変な道順をおしえたんじゃなかろうか、という仮説もたった。

さて、GPSの「ビー」「ビビッ」にお付き合いしながら帰路を走った。 やはり、北の方を通ろうとする。 でも、それに従った。 道すがら、よーく地図をみると、まんざらでもない道順であることを再確認。 

ダラス付近に住んでいる人は、以下が道順。
Lake Folk → 69 → 380 →McKinneyから121でDFW空港方面。

本来なら、Lake Folk → 69 → I-30 → 635 → I-35 E → 121 → DFW空港方面
であるんだが。

本来の、私が固執していたルートは後者で、よく見ると、1-2個の湖を避けるため、南北に上下したルートとなる上に、ダラスの環状線635は渋滞するし、よく事故がある。


果たして、GPSが示したルートでは、田舎道ではあるが、広い道であり、信号もあまりなかった。 以外にも、2時間ですんなりと楽に家についてしまった。

旦那には、「ごめん」とは言わずとも、「GPSのルートは正しかったです。」と認めた。 ごめんというべきだったかなぁ・・・。 でも、この小旅行で二人の気分が良くなったし、もう旦那をほっぽって、夜コンピューターに向かうことを、きっぱりと辞めてしまったからか、旦那はなんとなく嬉しそうであった。


人生は道である。山あり、谷あり。 道に迷うこと。 高速道路をすんなりと走る人生もあるだろう。 でも、道は神さんが敷いてくれて、背中を押されたり、手をひっぱられて、人間は歩いていくのだと思う時がある。

自分の中で思い描いていた道が誰にでも少なからずあるだろう。 でも、今回の私の敵だったGPSのように、「これ、間違ってんじゃないの??」と不平たらたらの私のように、疑いをもって歩む道もあると思う。 でも、結果として、目的地から離れた方向のルートが実は目的地へ、楽に早く着くルートであった。 神さんの敷いたルートってのは、案外そんなもんかもしれない。 人間がそれに気がつかなくって、途中で方向転換してしまうんだろうね。 

たとえ、間違った方向に思えても、これは神さんが導いてくれているルートだから、と信じきること、これは、賭けにも思える。 でも、それが、「信仰」なんだろうねぇ。

また、神さんはGPSと人工衛星みたいなもんか。 上から皆を見ている。 どこにいて、何をしているか見ている。 どこにどういったらいいのか、地上の私たちより、よく見えるから、GPSのルートのように、私たちにとって、一番良い方法を教えてくれるんだと思う。


**********

と、ここまでで、45分であった。 30分では、ちょっと難しかった。 見直していないので、間違いもある。 でも、このままにして、早く床に就く事にする。 明日は子供達の終業日だし、今日は疲れたしね。 おやすみね。

あかしや番頭

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