No. 109 ”子供はどうして出来るの?”

今日の子供の日本語補習校帰りに、日本食良品店にいった。 そこで、NY産の中トロを買ってきた。 夕飯には、「寿司、くいねえ!」ごとく、寿司を握ったのである。 う~ん、うまかった! ひさびさに、良いすしを食べた。

息子も寿司が大好きで、まぐろのにぎりは、自分の分を食べた後、私たち夫婦の皿に箸を伸ばして、目を離していると、取られてしまうのである。 それにしても、今日はたくさん食べてくれた。 多少、お金がかかっても、このように、おいしい!といって、たくさん食べてくれると、こちとら、うれしい。


さて、2週間前、寿司食いねえ息子が突然、質問してきた。

「女の人のぱいぱいは何のためにあるの? 男の人のウィンナーは何のためにあるの?」

私は、旦那を呼びつけて、「XXが質問あるってよーー!」と言って、洗濯物たたまなきゃ、と洗濯室に逃れた。

旦那は、「ぱいぱいは、赤ちゃんにおっぱいを上げるため。 ウィンナーは、赤ちゃんを作るためのもの。」と説明したらしい。 一応、息子は、それでなっとくした。

翌日、私は息子の担任に相談した。 何か、参考の本ありませんか?と。 先生、「私も分かりませんーん。 私の娘(息子と同級生)は、何も言ってこないので。 カウンセラーに御相談してみては?」とのたまった。

ということで、その足でカウンセラーに。 彼女も、参考本がないとのこと。 なので、二人で、小学校の図書館にいって、きいたら、そういった本は置いてないとのこと。 う~ん、と考えていると、ボランティアをしている女性が、「XXXXXという本が良かったですよ。」と提案してくれた。

早速、Amazonでオーダーした。(今日、届いたけど、寿司つくりに精出していたから、まだ読んでいない。) その後、2回ほど、特別教室の代理教員をしていたので、そこの先生にも相談した。 正しい知識は教えるべきであるが、今は、深くつっこんだ話はしないでいい、とのことである。 

息子のサッカーの練習にくるほかのお母さんで、看護婦をしている人にその話をしたら、「私は看護婦だから、生物的なことも説明しました。 そうしたら、娘は、『ぎょえ~、そんなことはしたくない』、と言ったわよ。」とのこと。 

同席していたもう一人のお母さんは、娘の中学校ですでに数人が妊娠している、という話がでた。 また、彼女自身も18歳で妊娠してしまい、その子供を養子に出した、という話まででた。

息子も娘も今年の12月で9歳になる。 アメリカでは、思春期、つまり第二次性徴期を迎える年齢がどんどん下がっている。 生理が10歳で始まるという子もいるらしい。 とくに、未熟児で生まれた子供はその傾向がある、という記事を読んだことがある。 タイム誌だったと思う。 10-13歳の子供が妊娠できてしまうのである。 オシメ代が稼げない連中が親になるってんだから、冗談ではない。


しかし、昔の狩猟生活や、農業では、13歳で子供を生むってことも大いにあっただろう。 なぜなら、貨幣経済も発達していないので、労働が出来る大きさの体であれば、若くとも生活はしていかれたのではないか? それに、部族や家族単位で生活を営んでいたから、赤ちゃんを面倒みる人は、部族や家族の中にもいたはず。 その上、平均年齢は、40歳代だったろうから、早く子供を作らないと、子供が成長するまで生きていることが、出来ない。

13歳で子供を生み、その子が13歳になるときには、母親は26歳。 15年くらいは、その赤ちゃんを面倒みれる。 というか、孫が出来るまで、生きていられるという感じであろうか。 人類文化学的にみると、ばあさんの存在は、子育てに欠かせないという記事をだいぶ前に読んだが、ばあさんも子育ての重要な働き手と考えると、平均寿命40歳代という時代なら、女性は13歳くらいで子供を生むのがばあさんの手助けをもってして子育てが出来る、というシステムになる。 

ユダヤ人は、子供たちが13歳くらいになると、Bar Mizbarという成人式のようなパーティーをする。 女の子は初潮を見てかららしい。 男の子は、タルムードを全部読み終わってから。 詳しくは知らないが、日本の元服のようなものだろうし、社会に、この女の子は子供を生めます=結婚対象と見ることができます、とアナウンスする目的もあるのではないか?


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旧約聖書のたぶん、申命記あたりに、性生活のルール見たいのが書かれている。 というか、「精をもらしたものは、殺されなければならない。」という、おっそろしい箇所がある。 

思春期になって、夜、勝手に出てしまう分にはどうしたものか?と疑問もわきあがる。 しかし、男の子だって、本来作られた機能が活動し始める時期に結婚したのだと思う。 

さらに、「漏らしては」いけないのだから、早く結婚して、その気になったら、してしまわないといけないという神さんの命令がある。  事実、ユダヤ人のなかのオーソドックスというか原理派=聖書に忠実な人たち、の子供の平均数は7人。 だから、イスラエルの人たちの人口が増えているので、パレスチナの地への入植が行われてきたのだろう。 それが、大きな国家紛争の元となっている。

古い話では、モーゼのときには、エジプトのファラオがユダヤ人が増えすぎていかんということで、男児の赤ちゃんを大量殺人した。 

神さんは、「生めよ増やせよ地に満ちよ!」と言っているんだから、10-13歳の性的目覚めっちゅーのは、聖書にかなっていることなんではないだろうか。 ただ、今の社会がそれをタブーとういうか、問題視している、というか、子供を早く大人にしたがらない傾向が強まっているのではないか?


大昔や、現在の未開の集落では、オシメや、ミルクを買う、ということはないし、家を建てるのに、何千万円掛けるということはしない。 経済状態がちがうので、10歳の子供が子供を生んだとしても、生きていかれた。 なので、現在は、やはり、子供を生みにくい社会になっている、と考えざる終えない。


そういった社会のある時代に生まれてしまった私たちと私たちの子供。 神さんが意図された私たちの生殖システムが、意図されたように機能してしまっては、問題が増えてしまう社会。


私はそのギャップに今、おたおたしているに過ぎない。 

ただ、息子と娘には、ちゃんとした生殖に関する知識を教えておこう。 また、HIVやSTD(Sexually Transmitted Disease)のことも、教えよう。 近年、Sexは妊娠だけでなく、死に至る病気ももたらすという怖い時代だから。


ともかく、聖書的に生きることが難しいこの世である、と痛感した次第。


あかしや番頭

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