No. 61  うちのばか犬 その2

いっそがしい一週間であった。 

バレンタインズデー、娘の初めての歯医者、息子をドラムのコンサートに連れて行き、日本人学校、娘のクラスメートのお誕生会に・・・と、学校と家を何回も往復したり、子供のクラスで、バレンタインズデーPartyするってんで、御菓子一人一人包んだり。 

双子で、二クラスだから、子供36人。 足すことの、先生二人。 こんなにキャンディーもらってどうすんねん! だから虫歯になるんだ! それに、キャンディーの色っちゅーたら、赤青黄色・・・。 どれも人工着色料じゃないか。 あれは毒だ!! と叫んでも、いつのまにか、娘は平気な顔をして、キャンディーをあっというまになめ終わっているのである。 


さて、そんな忙しい一週間であっても、うちのばか犬は一向に反省する気配なし。 最近は朝、人が寝ているところに、どーんとのっかってきて、べろべろしながら、手(犬の)で人の顔を殴るのである。 起こしてくれるのは、ありがたいが、お手柔らかに頼む。


先々週の金曜日の夜、掃除機を解体した。 夜、食事が終わり、お皿を洗ったあと、新聞紙をひいて、ドライバーを出してきて、よっこらせっ、っと床に座って始めた。

なぜ、解体か?

Mixiの日記にも書いたので、Mixiで日記読んでくれている人はご存知である。


金曜日の日中、家の掃除をしようと、まず、リビング・ルームから掃除機をかけた。 タイルの上にカーペットが引いてある。 赤、茶色、ベージュの一般的なイラン模様のカーペット。 その上も掃除機をかけた。 

しばらくして、やたら臭い。 ん??????????

やっぱ臭い。 ん????????

なんと、うちの馬鹿犬のウンチがカーペットにあったのだが、うんちがカーペットと同じ色だったので、気づかずに、その上を掃除機でがーっと・・・・・。

ウンチは、カーペットの上にのりのようにのばされ、へばりついていた。 知らぬまま、別の場所に、ウンチ付き掃除機かけたもんだから、うんちは、一箇所だけにとどまらなかった。 さらに!掃除機の車輪の中にもめりこんでしまったのであった。


ひえぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!


当然、犯人はあのばか犬。 少し下痢気味だったのか、ゆるい状態のもの。 見事、カーペットの模様になじんで、カメレオンのように、擬似体となっていたうんちであった。


掃除機をひっくり返して、底をみたところ、結構奥深く、めり込んでいた。 なので、これは、解体せにゃぁ、ということで、金曜日の夜、一人こつこつと解体作業に入った。 もちろん、透明のビニール手袋をはめて。

図工、工作は小学校の時、5だった。 会社でも設計部の横で、翻訳をしていたんで、結構機械の中をのぞかせてもらったり、開けさせてもらった。 そんなかんだで、機械音痴ではなかった。 ありがとう天のおとうさん。 今、こうして、掃除機の解体に役立っています。 アーメン。

まあ、そう感謝しながら、犬のことを「あいつは、ほんなこつー、どうしようもないやっちゃーねぇー」と九州弁やら、関西弁まじりのめちゃくちゃ日本語で、ひとりぶつぶつ、笑ってしまっていた。

ばか犬は、解体中、そばにきたんで、はっし、と首根っこをつかんで、カーペットのところに鼻をもっていって、「こらぁ! No! No! No!」と説教。 ばか犬は、すんまへん、という顔をして、ごろんと仰向けになって、服従の姿勢。 おなかをさすってあげて、「もういってよし!」というと、さっさと私たちの寝室に向かっていった。

まあ、あのばか犬には到底かなわんわ。 一応、反省しているようだし、悪そうな顔をしていたし、きっとおなかがゆるくて、我慢できなかったのかもしれない。 それに、こう素直に「わるうござんした。」と反省されると、こちとら、もう咎(とが)めたくない。


神さんがこうせよ、こうあるんだよという姿勢から、人間、誰でも、常にずれやすいんだよね。 ちょっと気を赦すとね。 なんど、神さんを裏切ってきたことか。 ばか犬もうんちのことで精一杯で、家の中でしちゃいけない、ってことをすっかり忘れてしまったのと同じ。 自分のこと、自分の周りのことに忙しくて、神さんを無視しちゃう。 これって、以前のBlogにも書いたんだが、「的外れ」。 つまり、神さんから離れてしまっているってこと。 あかん。

でも、何とか気がつくきっかけがあって、その時、しっかりと神さんに、「すんまへんでした。 神さん、あなたのこと、無視してました。 赦しておくんなさい!」と謝る。 それしか、ないよね。 ばか犬がおなかだして、「ごめん~~」と服従するのと同じ。

ちなみに、犬などの動物の体で一番弱いところは、おなか。 骨に守られていないし、動物の世界、たとえば、虎やライオンやハイエナが狩りをして、獲物をしとめたあとは、必ず、おなかから食べる。 やわらかくて、食べやすいところだから。 

そういった、弱みをさらけだして、謝る。 ばか犬でもそうしている。


そういった、弱みを隠し、隠し、隠し、かたくなに、神さんの前で意地を張る、私はそんな人間であったし、これからもそういう場面がきてしまうかもしれない。 でもさ、ばか犬のように、自分の一番弱いところをさらけ出して、謝る。 その時が一番、人が(犬が)強くなれるときなのかな、とも思う。


さて、カーペットはどうなったか、というと、我が家には、スポットクリーナーというものがある。 小さい掃除機で、洗浄液がボタンを押すとぴゅーっと出てくれて、小さい掃除機の先みたいなデバイスの中にブラシ付きのローラーがある。 それがぐるぐるまわるのである。 スイッチが付いていて、Brushと吸い込みと分かれている。 洗浄液をぴっぴと出して、ローラーでがぁーって何度も汚れた部分の上を行き来し、そのあと、スイッチを押して、吸い込み、とやると、汚れた液が吸い取られるという構造である。

そのスポットクリーナーで、カーペットの上を掃除した。 その上にタオルを置いて、更なる吸水をした。 翌日、カーペットの別の場所で、あのばか犬はおしっこをしてくれた・・・・・・・。


幸いなことに、うちのお向かいさんは、カーぺットクリーニング業。 ばか犬のお下の問題がおちついたら、家中のクリーニングを頼もうと思っている。 ご近所割引を密かに願って・・・・。


今日はここまでで、床に早めに入ることとする。 あのばか犬は、ベッドの私の場所で寝ているはず。 でも、そばにいくと、起きて、うれしい!ってしっぽをばんばんベッドの上にうちつけるのである。 やっぱ、憎めないですよ。


では、おやすみ!

あかしや番頭

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