No. 114 アメリカ大統領選挙の夜

ただいま、テキサス時間よるの8時近く。

今日は、投票日。

今晩の10時ごろには、新しい大統領が決まる。

現状では、Barak Obamaが優勢である。

初めての黒人候補なので、黒人の人たちが（黒人と書くとなんか変だなぁ・・・）こぞって投票所に出かけたのだろう。　そして、共和党の副大統領候補のSalah Palinのネガティブな影響が祟って、McCain票がObamaに流れたのかもしれない。

いろいろな課題がある今のアメリカである。　しかし、経済問題が一番である、というのが10人中6人の意見らしい。

これから、テレビに釘付けになるので、今日はこの辺で。

イエス兄さんのこと、書かないけど、許してちょー。


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追記-１

今、テキサス時間、夜の9時20分。

Electoral College Voteという、ん？という投票の仕方で、Obamaが207票、McCainが135票である。

なんと、今まで共和党の牙城であったオハイオ州がObamaに流れた。
また、黒人がたった2％（アジア人、ヒスパニックそれぞれ4％)の白人の州がObamaを選んでいた。


ところで、旦那は、今、メキシコのメキシコシティー。　ホテルニッコーに留まっている。

午後の電話では、予定より仕事が早く終わるので、一日早く家に帰るよ、とのこと。

8時過ぎの電話では、なんと、ホテルのすぐそばの大きな交差点に10－15人のりの小さなジェット機が墜落した、という実況報告。　ホテルの窓からは、インターコンチネンタルホテルが邪魔して見えないけど、かなり酷い状況らしい。

旦那のスーパーバイザーにコンタクトしたら、メキシコで登録された飛行機なので、旦那は関係ないとのこと。　なので、木曜日に帰宅の予定であった。


それが・・・・、な、なんと！　メキシコ政府がアメリカ政府に依頼したらしい。　国務長官、つまり、あの、ライス女史からのじきじきの命令で、そばにいた旦那も事故調査に借り出されることになってしまった。　

事故調査は、NTSB（National Transportation Safety Board:運輸安全委員会）が担当で、旦那のオフィスは関係ないんだけど。　また、旦那、スペイン語が出来るし、現地の航空業界を知っている。　その上、事故現場まで歩いていかれるホテルに泊まっている。　だから、そうなってしまった。　明日の朝一番で、女性担当官が飛んでくる。　　担当官は、数週間前に、メキシコ国境で起きた墜落事故で一緒に仕事をした人だって。

旦那、「いつ帰ってこれるかどうか、わからない。」だと。

今度は、死体を見てしまうのだろか、旦那。　ともかく、無事でいてくれよー。

神さん、あんな不信仰な夫なんですが、どうか、多めにみてやってください。　そして、守ってあげてください。

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Obama まだ、207票。　当選には、270票。　カリフォルニアはObamaを選ぶのは、分かりきっているから、カリフォルニアの55票はもらったも当然。　これで、262票。　あと、８票もすぐだろう。

Obamaが次期大統領になるのも、時間の問題だろう。


追記‐２

ただいま、テキサス時間夜の１０時。　東海岸は１１時。　そして、西海岸は、夜の８時。　この時点で、全米の投票所は、閉まった。

Obama 306票。　McCain　145票。
この数は、今日の夜半に最終の数がわかる。　明日の新聞を見よう。

ABC　Newsは投票所がすべて閉まった、東海岸時間夜の11時時点で、Barak Obamaの当選を公表した。


百年以上前にアメリカ大陸にアフリカから黒人が無理やり連れて来られた。

長年虐げられてきたアフリカンアメリカンたち。

今日、2008年11月4日は、アメリカの歴史に刻印される日である。　


私たちの子供が大人になるときには、アジア系やヒスパニック系の大統領も誕生しているだろう。


旦那に電話したら、事故現場にいた。　悲惨な状況だということだ。　死体も見ているそうだ。


アメリカ大統領選挙の夜も、もうすぐ終わろうとしている。

Barak Obamaは、昨日の朝亡くなった、育ての親のおばあさんに、その瞬間をみてもらいたかったのだと思う。

Obamaはクリスチャンである。　そして、彼は、祖母が天国で喜んでいることを、今、かみ締めているに違いない。　

もうすぐ、Chicagoからの中継が始まる。


追記-3

John McCainのConcession Speech (退陣演説）を聞いた。

Barak Obama氏のおばあさんが孫が大統領に選ばれた歴史的瞬間をみれなかったのを残念に思う。と始めた。　そして、共和党の敗北は、自分自身にあり、応援してくれた皆さんのせいではない、と自己責任を公言した。　そして、次期大統領と副大統領のObama＋Biden氏へは、足をひっぱるのではなく、協力して欲しい、と呼びかけた。　ここで、聴衆からブーイング。　しかし、McCainは、我々は”Unite"していこう、と呼びかけ、「アメリカ」のために仕えることができて光栄である、と言った。

しばらくして、Obamaの演説も聴いた。　シカゴからである。

彼はこういうのは、今回が初めてではない。　「アメリカの今の大きな問題は、大統領の一期だけで解決はしないだろう。　だから、あなた方の犠牲と協力が必要だ。」と。　そして、”United"という言葉を使った。　そして、今回の勝利は、私にではなく、皆さんにある、と。

亡くなったおばあさんのことは、片言触れただけであった。

そして、アトランタの106歳の黒人女性が生まれて初めて投票に今日来た、という話をした。　この106年の間、多くの人が、アフリカンアメリカンは、決して大統領にならない、と思ってきた。　しかし、出来ないことが出来るという証明が今日の夜である、と。

シカゴの聴衆には、Jessy JacksonとOpra Winfreyがいた。　二人とも涙をながしていた。


Obamaに投票した人種別の割合は以下。

白人　61％
黒人　23％
ヒスパニック　11％

Obamaの選挙活動のボランティア数
1,500,000人。

共和党に投票したヒスパニック
2004年　41％
2008年　27％


ケニヤは、11月5日の明日を、国家の休日とした。

ケニヤは、Barak Obamaの父、Barak Obama Sr.の生まれ故郷である。
留学生としてハワイにきて、Barakの母親と結婚。　その後、Harvardに行くため、母子を捨てた。　その後、ケニヤに戻り、政治活動をしていたが、自動車事故で亡くなった。　Barakが2歳の時。　


「Obama効果」は世界に波及している。　ヨーロッパの新聞は結果が分かる前から、Obamaが当選と読んでいたので、見出しもObamaだらけ。

しかし、難題を抱えたアメリカ。　人間は変化を好まないものだ。　ハネムーンの時期が終わると、現実が待っている。　Obamaの表情には、すでにそれが表れていた。　Barak Obamaのスピーチを聞きながら、今は、黒い髪の毛だけど、任期中にこの黒髪の多くが白髪にかわるんだろうな、と思った。

期待したいのは、若い層。　若い層の60％以上がObamaに投票した。　詳しいデータは取られているかわからないが。

日本とアメリカのクリスチャンも、若い層が増えているように思える。　世界の未来を若者たちに大いに期待したいと思う。


大統領選挙の夜は、終わった。　今は、11月5日の0：02分。

あかしや番頭