No. 125 I am worth for it. (わたしゃ、値打ちがあるんやで!)

今日、教会のあと、30マイル以上(48キロ以上)運転して、McKinneyという町に行った。 スキー一式を買いに行った。 なんでまた、そんな遠くまで、というのは、新聞に「50%オフ」のセールを見つけたからである。 広告にはクーポンがついているので、それを切り取って、もって行った。

スキーは、ブーツが一番大切である。 なので、ブーツ売り場にいった。 初老の男性が他のお客に対応していたので、他の人を呼んでくれた。 そのお兄ちゃんと話して、半額クーポンで、一番高いのを半額にして、スキー用品一式を$400でそろえられるか?と聞いたら、出来るということで、「じゃあ、あんたにまかせるさ。」と頼んだ。 10分もしないうちに、スキー用品一式、つまり、スキーブーツ、スキー、バインディング、ストックを一揃えた。 現金は$300だけ下ろしてきたので、残りは、家計のチェックを借りて、支払った。

買った一式のうち、知っているメーカーはバインディングのロシニョールだけ。 後は、よく知らん。 ブーツは、履いた感覚がよかったイタリア製のものにした。

いい加減な買い方だったけど、疲れている上に、30マイル以上も走ったので、もう、これは、店員に任せようと言うことにした。


以前のBlogにも書いたけど、今を去ること30年前の短大時代、私は横浜のYMCAで子供たちにスキーを教えるスキーリーダーだった。 学生だったから、高いスキーセットには手が出なかった。 なので、いつもレンタル。 でも、就職が内定しそうなある秋に、横浜ジョイナスのスポーツ用品店に行って、スキー一式を取り揃えた。

そのときは、ノルディカ(Nordica)の女性レーサー用のスキーブーツ、7万円。 一番上のモデルだった。 スキーは、Olin Mark III 175cmの溝なしスキー。 これも、7万円はしたと思う。 バインディングは、ソロモンの結構良いやつ。 ということで、何だかんだいって、20万円近かった。 1980年のことだから、大金であった。 これは、就職をする、という先払いローンを組んでもらった。 その為に、私は就職したようなもんであった。 それまでは、就職も真剣に考えなかった。

ともかく、当時は、急斜面に命を賭けていたし、その後の数年は、毎週末には、五龍遠見にいって、山小屋の屋根裏に寝泊りして、スキー三昧の冬だった。

だから、良いスキーセットを、と大枚はたいたというか、その為に仕事を始めた。


なぜ、ノルディカとオーリンだったのか? それは、名の知れたメーカーだったから。 そして、値段の張るものは、良いものだ、という固定観念があった。 日本人だからかもしれないけど。


それと比べて、今回の買い物は、本当にいい加減であった。 メーカーの名前なんてどうでもよい。 予算に合えばよかった。 唯一、名前をしっているメーカーはバインディングのロシニョール。 ん?? ロシニョールって、バインディング作っていたんかいな?? ただ、スキーブーツだけは、良いもの、というか自分の足にピッタリ来るものでないとスキーは出来ない。 スキー自体は、ブーツに比べたら、さほど重要でもない。 店員さんだって、そのくらい知っているだろう。 二つもってきてくれて、足にフィットするほうを選べ、といった。 名前は知らないメーカーだけど、悪くなかった。

おまけに、それぞれいくらかもあまり聞かずに、店員さんには、$400でそろえてください、と一任した。 色も水色で、スキーウエアーとまったくマッチしない。 でも、いいや。 すべれれば。

昔のように、足の筋肉や腹筋もなくなってきたし、急斜面をがーっとすべる豪快さもなくなってしまった。 中くらいの斜面をしゃっしゃっしゃっ、すい~と滑るのが心地よい。 それに、今は、自分が気持ちよくすべることよりも、子供たちに教えることが中心である。 なので、高いお金を払って、良いブランドで一式そろえる必要もなくなった。




スキーセットを新たに買おうと決めたのは、レンタルするのに疲れたから。

この冬のスキーでは、スキーに行く前の夜、雪が降ったため、スキー場に向かう朝には、除雪車がまだサンタフェの町にきていなかった。 そのため、うちのバンは、山道に通じる道のまえでスリップ。 運転していた地元住民の旦那の弟は、こりゃ、だめだわ、と断念。 なので、レンタルしたはいいが、まる一日、無駄になった。 翌日は、晴れてスキー。 しかし、レンタル2日分で、$100以上かかった。

これだったら、買ったほうが、レンタルを返す面倒もないし、天候で行かれなくとも、レンタル代の心配をしなくてよい。 事実、$400であれば、5回行けば元が取れてしまう。 この$400だって、今のTaxの仕事でやっと貯めたお金である。 でも、まあまあの買い物だったと思っている。


帰りの長い道のりで西日に向かって運転しているとき、ふと思った。 なんで、人は、時に、高いお金を払ってブランド品を買うんだろう。 スキーも、ロシニョール、ボルクルなどがある。 ブーツだって、ノルディカやソロモン。 バインディングはソロモン。 スキーウエアーは、Columbiaとかね。 (これが高いのなんのって。 春なら、ちゃんちゃんこに、G-パンでもいいでねーか、とも思うんだが。 実際、日本での春スキーはそうだったべ。)

スキーだけじゃない。 特に日本人の女性のBagは高価なものが多い。 ルイ・ビトン、グッチ、コーチ、などなど。 それも、外から見て、そのブランドだ!と分かるようにデザインが特有。 あのCoachだって、昔は、ブランドが外から見てわからなかったくらいに粋だったけど、このごろは、Coachだと分かるようになってしまった。 Tumiは、機能的にいいけど、日本人女性の間にはあまり浸透していない。 機能的すぎるのか?

男性だったら、スーツかな? Brooks Brothersのスーツとかね。 昔、同僚が、自慢げに「これ、J Pressなんだよね。」と言っていた。 ブランド音痴の私は、「え? それって、新聞屋か?」と言ってしまい、その同僚からさんざんコケにされた。 

私もルイ・ビトンのバッグはたっくさんもってるよーだ。 ただし、正価の100分の一で買ったけど。 香港から中国本土のシンセンにいって、闇市場で買ってきた。 だから、あまり丈夫ではないのもあるけど。 一応、表面の合成の皮見たいのが丈夫なところだけ、気に入っている。 機能的だという理由だけど。

アメリカ社会だと、車がブランドのバッグに取って代わる。 いろいろ話を傍からきいていると、あの人は、XXXを運転しているから、ということで、経済状態を勝手に推測されてしまう。 乗っている車が、Lexus、Mercedez Benz, BMW, Hammer, Bentley, Jaguar, Porsche, オートバイであれば、Harley Davidsonであれば、その持ち主は、金持ちというレッテルが張られる。 一方、その人は、月に600万円のカーローンを抱えたままかもしれないけど。 さらに、電気系統の弱いBMWやMercedezの修理費がウン十万何回もかかる、という事実にもかかわらず。

あとは、住んでいる場所と家である。 親子たった3人なので、4000SQ Foot(360平米)に住んでいる人もいる。 有名なお金持ちが住むという場所を選んで住む人もいる。 こういった傾向が、近日の住宅バブルを引き起こして、バブルが消滅して、今やForeclosure、つまり、住宅ローンが払いきれず、家を手放さなければならない人が増えている。



まあ、ともかく、人は何故ブランド品や見栄えが良いものがすきかということに立ち戻る。 なんでか。 

たぶん、それは、人は、なんだかんだいっても、自分には価値がある、と思っているからだと思う。 それを人に誇示したいが為に、外から見て簡単に分かる印が欲しいのだと思う。 そういうものを所有することによって、自分の価値を転化しているのだと思う。

また、そういったものを所有することで得られる満足感がある。 これは、短期的には、心地よいものである。 時が経つと、その価値を忘れてしまう。 しかし、そのものを売る、ということになった場合、昔費やした金額を思い出して、何とか、元を取ろうとして、あがく結果ともなる。

一方、人の心の優しさ、美しさ、貴重さ、高価さ、というのは、なかなか具現化されにくい。 また、そういった高価さの心の持ち主は、自分がしたことを誇示しない人が多いから、なおさら、外からは分からない。


自分が高価である、という意識をもつことはとても大事だと思う。 そして、神さんも、あなたがたは、「高価で尊い」と言ってくださっているのである。 さらに、「私はあなたを愛している」とまで言ってくれているのである。


旧約 イザヤ書43章4節

私の目には、あなたは高価で尊い
私はあなたを愛している




私はここで、ブランドが好きな人を批判するつもりもないし、LexusやMercedezに乗っている人、大きな家に住んでいる人をうらやましいとも思わない。 カーローンとメンテ大変だろうなぁ、掃除大変だろうな、とは思いはするけど。

ただ、神様は、あなたがあなたを大事に思う以上に、あなたのことを愛してくれているんだと思う。

じゃあ、不治の病に罹って苦しんでいる人はどうなんだ、無残に殺されてしまった人はどうなんだ、といわれると、「うっ」となってしまう。 でも、神さんがそういうんだから、本当だ。 そこには、人間の理論が通用しない世界なのかもしれない。


**********

Taxの仕事でお金が溜まったら、私たち夫婦のBed Roomの家具を一新しようとと思っている。 旦那には、もっと大きなワードローブが必要になってきたためである。 

私はMahoganyや、Rose Woodの家具が好きである。 とくにMahoganyの暖かい手触りが大好きである。 でも、シンガポールにいるとき、すべて安い値段で手に入れたので、もういらない。 だから、私たちのMaster Bed Roomの家具は、あのIkeaの安い家具でそろえればいいや、と思う。 高価には見えないけど、機能する。 それに、もう、敢えて、高い良い家具を買うことに飽きてしまった。 結局は、土に帰ってしまうんだし、私たちも、そういったものが必要のない世界にいずれはいってしまうので。


こんな考え方を最近するようになった。 年をとったのか? いや、宝を天に蓄えよ、と神さんがいっているからだろう。


あかしや番頭

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