No.175 父方の先祖(今日は父の誕生日) (1)
テキサスも寒い今日。今晩はせっかく成ったトマトが凍るんじゃろうなぁ。
こんな寒い日だが、今日は、亡き父の誕生日であった。
父は生きていれば91歳である。亡くなったのは、2004年なので、もう16年にもなるのか。
ぶっちゃけた話、父はアル中だった。
父の親父さん、つまり、私の祖父もアル中。明治生まれの男の人は、飲む、殴る,管をまくのが形容詞的に普通だったような。
私は母の味方だったから、父の家庭に対する母の見解をそのまま信じていた。
しかし!! 私がそう信じていたことが、180度覆される、と言うことが2018年に起こったのである。
きっかけは、NHK Eテレの番組でふるカフェを紹介する番組。
カマキリのような顔をした素敵な男優さんが、茨城のある街にある古民家を改造したカフェを訪ねるっていうもの。
へえーこの町って、確か父の戸籍に載っていた町だよねーって、ソファに寝そべってみていた。そしたら、「この建物は、元豪商のXX家の呉服店であった。」というナレーション。
XX家は私の苗字。
がばっ!とソファーから上体を起こし、食い入るようにその番組を見た。
その後、戸籍を取り出して検分。ご先祖さんの名前をネットサーチ。
なんと、その地方の高額納税者に名を連ねている人が私の先祖さんの戸籍に載っている人と同じ。さらには、同じ苗字を付けたXX病院ってのもある。
まさか、違う人だよ。 同姓同名ってこともあるので。。。
番組を見た翌年の2018年の日本への帰国は、くそ面白くもない野暮用。
長年続いたおもろない帰国に嫌気がさしてきて、「こうなったら、これからの帰国の度に観光してやる! 日本をみてやる!」 と、リベンジの境地になった。
野暮用を東京で済ませたあと、上野発の電車でまず水戸へ。水戸から水郡線(すいごうせん)にがたんごとん、と揺られて、その街についた。
駅から町役場に直行。 これまた歩くのよ、田舎町。
役場の戸籍係にて、免許証と自分の戸籍謄本を見せて、”あっしは、こういうもんで、先祖探しをしております。従っては、戸籍を出来るところまで(通常明治のはじめまで)過去まで遡りたいんですが”、と依頼。
しばし待たされて、戸籍謄本を数通手にした職員さんが対応してくださった。
やはり、高額納税者の人の名前と同じ名前が戸籍にある。
「すんまへん。この人と同じ名前の人って、他にいますか?」
「この住所の人でしたら、ここだけですよ。」
「このXX病院てのがありますが、このXX家のXXさんの戸籍にある住所と、この住所は同じなんですか?」
「ああ、XX町は、今はこの番地と同じです。」
はぁ? うちの先祖って、アル中の家系じゃないの??
同じ町役場の上階に赴き、観光局の人にご挨拶をした。この方は、事前にEmailで問い合わせした方。とても親切丁寧に情報を頂いた。こんな対応世界探してもないだろう。
公民館にXX家の人の資料があるから、行ってみなさい、と言われてそこに川沿いの道を歩いていったのである。
これまた歩く田舎町。痩せて良いわ、とバックパックをしょって向かったのである。
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