No. 7 God Will 

子供たちは6歳になった。 先日、日本語補習校の入学式があった。 母のスーツを着て、私が子供の時、着ていた服を子供に着せた。 元気に走る子供たちの後ろ姿をみて、いつのまにか大きくなったなぁ・・・と感慨深い。 天国の母は見てくれただろうか。 私の入学式のときは、木造の小学校の校庭に桜が咲いていて、母が着物を着ていた。 母と二人で外に設置された机の上で、私の名札をさがすシーンだけ、しっかりと覚えている。 

6歳は私が両親に手を引かれて、ピアノの先生の家に初めていった歳でもある。 あまり熱心に練習しなかったから、時々、ブルグミューラーやハノンなどの教本を「捨てるわよ!」 と怒られたっけ。 でも、今、こうやってつたないながらも、ピアノを弾いて、賛美が楽しめるのは、今は亡き両親がピアノをならわせてくれたからだ。 「ありがとう」と感謝する毎日である。 

娘はバイオリンを弾きたい、という。 息子は教会でソウルフルにドラムをたたいていたレゲエのお兄さんをじっと見つめていた。 聞くと、僕もドラムをたたきたいという。 私は両方の楽器をいじってみるのが長年の密かな夢であった。 でも、ドラムもバイオリンも高価である。 続けられる保証がないのに、そんな投資できるか。 ちょうど、TAX Return(所得税の還付)が来て、ちょっと懐があたたかくなった日、Brook Mayという楽器屋に行った。 そしたら、700ドルもするドラムセットが250ドルで売っていた。 旦那と相談したら、買えっていうから、買ってしまった。 バイオリンは高いので、躊躇していた。 そしたら、先週、旦那が出張先のメキシコで新品のバイオリンを90ドルで買ってきた。 90ドルで新品のバイオリン、アメリカでも日本でも買えないよ。 

ごく最近、不思議なことが起こった。 子供たちがNikonのデジカメを壊してしまったので、修理に出していた。 修理代は、250ドルかかるはずであった。 ああーまた、家計が苦しくなるな、と覚悟していた。 先週、Nikonから修理の終わったカメラが送られてきた。 開けてみたら、請求書の金額は0-ゼロ。 えええ! 2年以上前に買ったから、保証期間とっくにきれているのに。 250ドルはちょうどドラムの金額。 請求書には、”No charge/Good Will Repair" (直訳:善意による修理=「こりゃぁただでいいよ」)と書いてあった。 旦那も、「不思議だ、でも下手に聞くと請求されるかもしれないから、聞くの辞めとくよ。」  私は密かに、これは、”Good Will"ではなく、 ”God Will"だと思っている。   

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