No. 195 愛することは、誰かが先に始めた

 ここのところ、うちのワン公の具合がよくない。

お医者さんに行き、薬を飲ませて、様子を見ている今週。

今、このわんわんは、私の横に伏せている。

*写真はうちのわんわんではないです。


この子に初めて会ったのは、7年前。とある教会の裏。

娘のピアノの発表会のときであった。外からわんわん、とやたら吠え続けている犬がいた。

発表会が終わってから、なんじゃらほい、と様子を見に行った。

そこには、やせ細った野良犬がいた。 垣根の裏にしばらく住んでいたようだ。


発表会の後、ピアノ教室の親御さんたちが集まってきて、水だ、Dog Foodだ、とあげようとした。

水は私が持ってきた入れ物から飲んだ。しかし、ほかの人が与えようとしたDog Foodには口をつけようとしなかった。


なぜか、この子は私にだけ、心を許していた。私のほうに頭を寄せようとしていた。


そばにいた、一人のお母さんが、買ってきた柔らかいDog Foodを私に渡した。 なんと、この子犬は私が差し出したDog Foodを食べてくれた。

このお母さん、「この子は、あなたの子ね。」


その時、うちには、”ばかちん”、という犬がいた。このブログに登場した有名な犬である。

もう一匹いいのかな、と思って、夫にテキストして、写真を送った。


今日、出会ったばかりの犬をすぐ家に連れてきてもいいのか、と迷った。

なので、同じ場所にいた人で牧師の方に祈ってもらった。しかし、結果は、「神様はわからない。」


このまま、ここに置いておけば、シェルター行き。たぶん安楽死。


しばらく考えたが、「一緒におうちに帰ろうか。」と家に連れて帰ってきてしまった。

何せ、私だけを信じてくれたから。


車の後部座席にタオルを引いて乗せた。その野良犬は、大きくため息をついて、前足の上に顎を乗せて、目をつむった。


たぶんであるが、保健所の動物捕獲の職員に追い回されたのかもしれないし、いやな思いをしてきたのだろう。目の上に傷があった。 

そのあと一緒に過ごしているうちにわかったが、帽子をかぶった男性をみると、うーっとうなった。白いバンを見ると逃げた。


そんなさんざんな地獄をくぐってきたのだろう。なのに、私だけを信じてくれた。

この子が私より先に、私を信じてくれたのだ。

だから、私はこの子をとても愛している。 



恋愛って、同時両想いってのもあるけど、多くは片方が働きかけてはじまる。

つまり、片方が一方的に相手を好きになり、その相手もほだされて、好きになり、両想いが成就する。


これって、私らと、神さんにもいえるんじゃないかなぁ。


私の目には、あなたは高価で尊い。

私はあなたを愛している。    -イザヤ43:3


先に愛してくれたのは、神さんである。

だから、そのうち、あなたたちも、神さんを愛するようになると思う。


うちのわんわんも、この後どうなるかわからない。でも、一生懸命愛している。

そして、いつもお礼をいう。「信じてくれてありがとう。愛してくれてありがとう。」

あとは、神さんに頼む。どうか、治してください、と。


。。。と、書いてて、このわんわん、おならした。

臭い。


では、仕事にもどりますわ。

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