No. 215 トランプの確定申告とセンセーショナリズム

アメリカ大統領選が昨年あった。

まず、断っておくが、私は、共和党寄りでも、民主党寄りでもない。クリスチャンだから、トランプ支持ってことでもない。

昨年11月から今年1月の事象は、アメリカの歴史の通過点に過ぎないと思っている。

政治の課題はそれぞれ、右左で単純に振り分けられるものではないので、問題はそれぞれに考えるようにしている。

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 昨年2020年のアメリカ大統領選挙の前。当然のことながら、候補同士が、攻撃しあう。

その中で、トランプ元大統領は、自分のタックスリターン(確定申告)を公にしていない、と批判する人たちがいた。

そうしているうちにNew York Timesがトランプのタックスリターンを入手した、と報道。

てなことで、職業柄、内容分析してみた。

歴代の大統領、大統領候補の確定申告をざっとみてみた。トランプのは、2015だったか2005年のものがみれた。(今、探してもないので、みつかったら、またあとで。)




マスコミで騒ぎ立てたのは、トランプが最近のタックスリターンによると、$750のタックスしか払っていない、ということ。 約8万円弱。

億万長者だ、って豪語していた彼がたったの8万円しか納税していない!? 

「脱税!」と人々は短絡的にマスコミの記事に飛びつく。

しばらく、TwitterやFacebookはこの話題で持ち切り。


あのねー、まず、ですね、大統領がご自分の確定申告を公にするのは、法律ではない。

自主的にやっているに過ぎない。

だから、強制するなって。

あんただって、自分の財布の中身、のぞかれたくないじゃん。

それを、公職の人だからって、あんたが見なきゃいけない、っていう理由はあるんかいな。


次に、億万長者と思われている人だって、税金はらわないってことある。

だって、トランプの確定申告見たら、ビジネスうまくいってねぇ、という感じだもの。

ウン十億円という大赤字を出したら、それは繰越、繰越となり、紙面上の利益をどんどん食べていってしまう。 なので、8万円弱の納税だって、いいんじゃない?


それより、ビジネスがうまくいかず、大赤字に転落していた、という手腕の方が問題だし、さらには、その赤字は敢えて作られた赤字かもしれない。

そちらは、アメリカのマルサに任せればいいので、周りがワイワイいうことでもない。



Mitt Romney(ミット・ロムニー)という現ユタ州の上院議員がいる。彼は、モルモン教。

そして、2008年の大統領選挙に向けての共和党候補であった。後、McCain(マッケイン)候補に譲ったが。

選挙活動の間、ロムニーの確定申告が公表されて、今度は、「ロムニーはタックスを12%しかはらっていない!」とマスコミが大騒ぎした。

ほかの中間層の人たちのタックスの率は20-30%くらいの人もいたので、怒りを買った。


しかし、税制の立場から言えば、ロムニーには、就労収入はあまりなく、収入はほどんどがCapital GainとかDividend(配当)であった。 こういった収入のカテゴリをポートフォリオ収入と呼ぶ。 共和党政権の時、ポートフォリオ収入の課税率を下げた。

だから、当然12%という数字になる。でも、それって、何も脱税していないし、ちゃんと税制に基づいている。

   ちなみに、Municipal Bondに投資すれば、そこからもらえる利息収入は連邦レベルでは、課税されないよん。
     Susan Omanが宣伝していた。でも、率は4% くらいだけど。選が昨年あった。


なんで大騒ぎするのか?

それは、マスコミは、センセーショナリズムを飯のタネにするからである。

また、人々は自分で調査する時間がなかったり、面倒なので、調べない、本を読まないからである。


前にも書いたが、オワコン化するんでねーの、と巷(ちまた)で騒がれているYoutubeは、今年の始めくらいまで、センセーションナリズムの境地であった。

ヒカキンさんのように10年以上やってきた人とは違って、コロナ禍により、一般の人たちが収入を求めて、こぞって参入。ものすごい数の人がYoutubeにて「発信」を始めた。

コロナで、経済的に厳しい人々が、副収入を得る機会ができたのはいいことである。

しかし、ここでもお金の為に、センセーショナリズムが使われている。

サムネを見ると、あおり、と見れるものが多々ある。


なので、基本、テレビ、マスコミとYoutubeは、ビジネスモデル的には全く同じ。

だから、あおりもたくさんある。

日本で売っている本の帯(おび)もひどいものが増えてきた。

著者の意図とはずれた文句が載っているので、どうなっているのか、と思うことも。

こちらもセンセーショナリズムですな。




ちなみに、今後は、多くの実力派ユーチューバーと名前が売れた人は音声と有料サロンの方に移行しつつあるようだ。 

あっちゃんだって、シンガポールに移住して、今後は顔出し辞めて、アバター化するぜ、っていうし。 


昨年参加したユーチューバーたちは、さあ、これから!ってときに、Youtube側のアルゴリズムと課金の変更のあおりを受けているかもしれない。なので、焦れば焦るほど、サムネが過激にならざる負えない。


マタイ24:3ー5

イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。

「お話ください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。 あなたのこられるときや、世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」

そこで、イエスは彼らに答えていわれた。「人に惑わされないように気をつけなさい。」

わたしの名を名乗るものが大勢現れ、『私こそキリストだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。


マタイによる福音書のこの辺りは、読んでみるといいのだが、将来起こる戦争のこと、天災のことを書いてる。それもイエス兄さんの口から語られている。


その混乱時には、センセーショナリズムが起こる。

つまり、トランプ元大統領のタックスリタ$750しか納税していないから、悪いことをしている。ミットロムニーはたった12%しか納税していないからずるい、という短絡的かつ表面的なことが先走りする。


関東大震災の後に起こった火事は、「朝鮮人が火をつけて回った。」というデマが飛び回った。(母が祖父から聞いた話。)

混乱の中で、みにつまされない理由で、攻撃を受けた方はいたのだろう、と残念ながら想像してしまう。


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マスコミ、Facebook, Youtubeで過激な表題が表面を走っているものがあり、自分にかかわりそうなことは、その真意と裏付けを求めるべきだと思う。

むやみに”脊髄反射”せず、自分で勉強をするようにした方がいいと思う。


あたしの場合は、中道の立場をとる文字によるマスコミ、医学論文、引用がしっかりしている本を読むか、サマリーを急いで読むように心がけている。

さらに、職業上のバイブルは、US Tax Code (米国税制)。


人生とビジネスの方向付けのバイブルは、もちろん聖書である。


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