No. 230 愛がなければ
告白する。 現実逃避としてYoutubeをみることがある。 仕事の合間の息抜きに。 ビジネス系Youtubeもよく見る。 ひろゆきさん、ホリエモン、南原さんなどは、聞いていて、ほおー、そういう考えなのね、と感心することもある。 ほかに長者番付上位の人のYouTubeを見て、家を掃除しなきゃ、とか、啓発はされる。 まあ、そんなビデオを見てきてはいた。 でも、この日曜日、Youtube Channelに下の番組が出てきた。 死に向かう母親の為、病室で結婚式を挙げた、というもの。 その二日後、この方の母親は亡くなった。 百万回再生されている、とキャプションに出てきている。 Leslee Layton Filmという会社がYoutubeにUploadしているので、収入を得ることも目的とはしていると思う。 でも、内容を見ると、ビデオにあふれているのは、「愛」であった。 たまにみているのが、デンジャラス赤鬼のYoutube。 横浜は関内の駅構内と横浜スタジアムの脇で、路上生活をする人たちに、いつも食事を配っている”なきまくん”たちがのチャンネル。 あの界隈は、私が住んでいたところなので、あ、近所じゃん、という背景が出てくる。 そう。横浜ってのは、30-40年ほど前から、みなとみらい、とか言って、開発はすすんだが、あまり美しい景色になはっていない。 汚く、路上生活者がいつも風景にあり、裏には、元遊郭だったソープランド街があり、飲み屋があり、在日韓国人の友達が、素のままで生活できるところーだった。 やくざさんもいまだに沢山いるんじゃないかな。 中華街にある事務所の前だけ、いつも、駐車スペースがあいていた。 関内駅の北側に行けば、寿町、というドヤ街がある。(そこにカナン教会がある。) さて、デンジャラス赤鬼のなきま君たちが、路上生活者の方たちを支援し始めて、であったのが、「おいちゃん」。 先週にそのおいちゃんは、舌のがんで亡くなった。たぶん、寿町の簡易宿泊所だったのだろう。 4か月、ずっとなきま君たちはおいちゃんの世話をしてきた。 売名行為、再生数稼ぎ、という批判も当然あると思う。 でも、おいちゃんの最後の一週間のビデオをまとめてくれて、Upしてくれたのが、この土曜日。 他人にとって、人の死はある意味で快感― シャーデンンフロイデ”Schadenfreude” である。 物見遊山で