No. 56 いのちある限り
先日、日本から帰った。 鼻かぜを引いたまま。 サイナス・インフェクションといって、眉間の内側、鼻の周りにある空間というのか、日本語でなんというのか、「びくう」というのか? 文字変換がでないので、なさけない。 まあ、とにかく、そこのところが痛い。 感染しているんである。 幸い、今、日本で流行っている「ノロウイルス」ではないので、胃腸は大丈夫。 時差ぼけもすこしとれてきたところ。 ということで、明日の早朝4-5時に出発して、ここから600マイル(960km)の距離にあるSanta Feという町にいく。 ニューメキシコ州にある古い町である。 コロラド州の南に位置する。 古くから住み着いたプエブロインディアンとメキシコ人の文化があり、アメリカで一番古い町である。 クリスマスは、ファロリトといって、Brown Bag(茶色の紙の袋)に砂を入れて、そのなかにろうそくをいれて点火する。 サンタフェやニューメキシコ州独特のAdobe(アドビ)という建物の作り方がある。 (興味のある人は検索してね。) そのアドビの上にずらーっと並べる。 町中がそうだ。 とても美しい。 その美しい町のなかで、トレーラーハウスに住んでいるのが、旦那の両親。 二人とも、92歳。 第一次世界大戦のころ、生まれたということである。 お父さんは、腰が痛く、もうあまり外には出たがらない。 しかし、お母さんは、この間も一人で故郷のパナマに行ってきたほど、元気。 パーティーで一晩中、踊ってしまうひとでもある。 200歳まで生きる、といっても過言ではない。 このお父さんとお母さんには、私は今まで一度も嫌な思いをさせられたことが無い。 むしろ、家族として、しっかりと受け入れてくれている。 そして、私の両親亡き後は、残された唯一の私の親でもある。 だから、子供の学校が休みのときは、出来る限り、会わせてあげたい。 こんな体調の悪い時でも、無理して行こうと思う。 92歳、いつ、何があってもおかしくない。 ご両親の命あるかぎり、心を尽くして、会いに行こう。 一人になったら、面倒を見てあげよう。 あなたの両親を敬え。 それは、あなたが、与えられた地で長く生きるためである。 クリスマスです。 アメリカにいて、日本の親と遠く離れている方、ちょっと電話して、「元気?」の一言でもかけてあげようね。 明朝、かなり早いので、今日は、この辺で